この世界の片隅にのネタバレ・内容・結末

「この世界の片隅に」に投稿されたネタバレ・内容・結末

ひよっこの松本穂香ちゃんが主演、伊藤沙莉ちゃん出演だということでずっと気になっていた作品。
二階堂ふみちゃんが演じる白木リンもとっても素敵だった。妖艶な雰囲気がありながらも、どこか寂し気で切ない。
唐田エリカちゃんのテルもとっても儚げで透明感があって魅了されてしまった。

冒頭ですずが人さらいにさらわれたとき、「納得がいかん!」と言っていたシーンが何故か心に残っている。確かにすずはぼーっとしている子で描かれているけど、知らないところへ嫁に行って力強く生きているのがやっぱり昔の人だなあと。この場面ももちろん、お互いにやきもきして周作と喧嘩する場面も、広島に家族を探しに行くからと自分の髪の毛をバッサリ切る場面も、もちろん水原に腹を立てて頭をたたく場面も、おっとりしていながらしっかり主張するべきところは主張できる、芯のある女性だと思った。

「傘を」傘のやりとりが昔の新婚夫婦の初夜のお決まり文句だということをこれを機に知って日本人だけど知らないことばかりだな~と思った。

周作がすずにアイスクリームを食べさせてやりたくてすずを家から向かわせる口実を作ったり、周作のその気持ちを汲み取ってお店の人が内緒でアイスクリームを出してあげたり、あったかくてほっこりした気持ちになった。

水原哲とすずがとてつもなく私は好きみたいだ。
海のウサギの絵をすずが水原に描いてあげたらこれじゃ海を嫌いになれないだろって言うところも、すみちゃんに負けないくらいすずも綺麗だと思うよって水原が思うシーンとかたまらない。
水原がすずに会いに周作の家にお暇しに来た時の2人のやりとりもとってもとっても好き。水原が死ぬ前に最後に会いたいと思った人がずっと思いを寄せていたのに他人のお嫁になってしまったすずで、人生最後の贅沢っていう感じですごく切なくて仕方がなかった。
海の上で拾った白い鳥の羽をすずにお土産としてあげたらすずがそれを羽ペンにして水原のノートに鷺の絵を描いてあげたのもなんだかすごくあったかくてでも切なくてなんとも言えない。
水原がどんな思いで他人のものになってしまったと分かっていながらすずの元を訪れてすずの元から離れまた戦地に向かっていったのか。きっと自分の想像以上に複雑な感情があるんだろうと分かっているけれど、考えるだけで苦しい。好きな人と一緒にいることさえ、今では当たり前になってしまっていることでさえ、その時代は簡単には許してくれず、今以上にきっと価値あることだったのだろう。どれだけの人が戦争によって大事な人との永遠の別れを覚悟してお国のためにと死んでいったのだろう。胸が張り裂ける思いだ。そんな人たちのおかげで今の日本があるのだから、戦争の苦しみを忘れては絶対にならないし、繰り返してもならないし、感謝しなくてはならないと思った。
終戦後に水原が海に向かって「生きるで!」と力強く叫んだシーンは心にぐっと来た。
ちなみに海のウサギのモデルになったものがあるらしいのでいつか実物を観てみたい。

「すずは……すずはぬくいのう。やわいのう。甘いのう」
「うちはいつか、こういう日が来るのを待ちよったんかね。そんな気がする」
「ほうか!すまんかった、すず。・・・普通じゃのう、すずは。当たり前のことで怒って、当たり前のことで謝りよる。ええなあ、そういうの。そうじゃないことだらけじゃけのう。じゃけ、すずが普通で嬉しいわ。安心した」
「……」
「ずーっと、この世界で、普通で、まともでおってくれ。わしが死んでもな」
「わしが死んでも、一緒くたに英霊にして拝まんでくれ。笑うてわしを拝まんでくれ。それができんようなら、忘れてくれ。な」

玉音放送を聴き終わったすずが「納得いかん!」と怒っていたシーンがやっと戦争から解放されるんだからいいじゃないか、と最初は正直よく理解できなかった。でも、どれだけの人がお国のためって自分の命を捨てていったのか、そうせざるを得なかったのか。しかも戦死者の尊い命は骨でもなく石ころ1個に代用されてしまう。体が熱くて熱くて溶けてしまいそうでも一生懸命故郷に帰って来たのに家族には会えずそのまま力尽きてしまった。そんな苦しい思いをしながら一生懸命自分に会いに来てくれた息子に母親でありながら気づけなかった。もう少し早く戦争が終わっていればたった一人の家族である娘を失わずに済んだかもしれない。思い出の詰まった家を壊さずに済んだかもしれない。原爆症に悩まず元気にずっと暮らせたかもしれない。大事な人を失わずに済んだかもしれない。こんなにも長く辛い戦争を乗り切ってやると覚悟を決めて、ひとつひとつ悔しい気持ちを我慢してきたのに、その結果が負けってなったらそりゃ納得なんかできないよね。

すみちゃんの痣のシーンが気になって自分なりに原爆症について調べてみたのだが、あの紫の痣は死期が迫っている予兆としてヒロシマでは恐れられていたらしい。このことを知ってからこのシーンの重みが自分の中でかなり変わってきた。
米軍が上空から撮影した原爆投下前の広島市中心部の写真をインターネットで見た(http://www.asahi.com/special/nuclear_peace/gallery/konosekai/046.html)のだが、原爆を載せた飛行機からはこういう風に見えるのかと。この写真じゃ人が住んでるということをリアルに感じれるわけがないよ、と思った。原爆投下の是非は日本でも意見が別れるところだけれど、当時の状況なんて正確には当事者にしか分からないよ。歴史だって都合のいいように解釈されているだけかもしれない。でも、原爆を投下したことによってたくさんの人が亡くなったり今も苦しんでいる人がいるという事実だけは否定してはいけないと思う。もしかしたら、原爆を投下しなくてもいい方法が他にあったのかもしれない。そしたら何の罪もないのに被害に遭った人たちには別の未来があったかもしれない。
最初はほのぼのしている日常が描かれているけど戦争が激化してから一気に緊張感が増した。戦争を題材にしているので、一つ一つの死をあまり大事のように扱っていなくて、もちろん家族は悲しいんだけどそれよりも生きていくので精一杯なんだろうなって思った。自分の性格の問題だが、すずさんのマイペースさとか空襲から逃げないなど変なところでの意志の強さがちょっとイラッとしてしまった。幸子ちゃんは最初は嫌な役なんだなって思ったけど、どんどん人間らしさとか優しさが分かってきて、どんどん愛らしいキャラクターになっていった。特に最初の自己紹介のシーンと、右手を失くしたすずに殴られて、全然痛うないわ!って言うシーンが沙莉さんさすがです…!ってなった。
映画や漫画原作の、日常に戦争を感じさせない新しい切口はないものの、
丁寧に作られたドラマという印象。

朝ドラのように最後までつづけてみてしまう。
毎週楽しみに観てました。
戦時中の過酷さだけでなく、人びとの慎ましい幸せをとても心温かく描いたドラマだったと思います。
戦争ものは苦手なわたしが、このドラマだけを別格にした1番の理由は、今もすずさんが生きてくれてたことです。
しかも元気いっぱいのカープ女子で。
嬉しかったなぁ。
大好きなドラマです。
原作、映画版、どちらも素晴らしいけれど、ドラマ版もとっても良かった。

『ひよっこ』の岡田さん脚本、久石譲さん音楽、そしてキャストのみなさん…
視聴前から信頼度抜群で、最後まで期待を裏切らないでいてくれた。

実写であるがゆえに、よりリアルで、生々しく、恐ろしかったあの大きな雲…忘れられない。
幸子ちゃんと志野ちゃん、ドラマ版のオリジナルキャラクターもとても良かったなぁ。3人の支え合う姿に泣きました。(大好きな土村芳さんは今作も安定のかわいさ!!!)

そして何より、松坂桃李さん演じる周作さんの素晴らしさ………はぁ、尊い………。
周作さんは原作でも映画版でも本当に素敵だったけど、その周作さんを三次元で自然に表現した上に、より魅力的に演じた松坂さんにスタンディングオベーションを送りたい。心底最高でした。

あとやっぱり、脚本の岡田さんは人の温かさを描くのが抜群に上手な方だなぁ。
人と人との繋がり、ちょっとした優しさや思いやり、なんてことない日常の煌めき、そういうものに癒され涙した。

キャストさんやスタッフさんの実力や丁寧さが作品の隅々から感じられた、とても上質なドラマでした。

最終回は、水原哲さんが生きていた姿と力強い「生きるで!」に震えた。節子ちゃんの存在は、未来への希望の象徴だと改めて思った。病床に伏せるスミちゃん、帽子を被ったハルさんに胸が苦しくなった。
「負けんさんな、広島!」この世界の片隅に生きる、全ての人へのエールと受け取りました。
晴美ちゃんのあどけなさが、この先の展開を想うと辛く哀しい。 二葉館の唐田えりかちゃんの演技自然👍 (隠しきれない透明感) また、現代編も気になってきた。