かえるのエリー

ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋のかえるのエリーのレビュー・感想・評価

3.7
ギレルモ総指揮の全8話オムニバスドラマ(監督は各回で異なる)、エグい「トワイライトゾーン」か、冒頭で語るギレルモは「世にも奇妙な物語」のタモリも思い出させる。チューチュー大量発生やクリーチャー続出なので、少なくとも「パンズ・ラビリンス」あたりは余裕で観られる方のみオススメ。

一番好きだったのはイントロ!と言っては身も蓋も無いが、2話3話が良かったかな。



以下、各回ネタバレ感想



EP1・ロット36
ホラーのお約束のようなお話。主人公が単細胞すぎて、もう少し捻りが欲しかったところ。爺さんが包丁でぶった切っていた生物が一番気になる。。。

EP2・墓場のネズミ
YDKマッサン。
そもそも人が通れるほどの太さの穴がネズミに必要?と思っていたら、なるほどそうきたか。こちらは想像の上を行く話で非常に面白かった。ネズミには盗賊という意味もあるし、最後のオチも良き。

EP3・解剖
もう、タイトルから分かる通りエグさの境地。そんな中で解剖医の執念に感服。なんとなくエクソシストの神父を思い出した。

EP4・外見
どんなクリーチャーよりも、一番恐ろしいのは女!? いやぁ〜、化粧って凄いなぁ〜と”改めて“思う。映画スタート時はステイシーの顔がなによりもホラーだったので、変身後は別の女優さんに変わると思っていた。。。唯一真っ当な旦那さんが哀れすぎるのぉ。。。

EP5・ピックマンのモデル
ケツアゴのイケメン主人公登場。が、話はあまり面白くなかった。伏線が回収されていない感があるので。。

EP6・魔女の家での夢
おぉ〜!ハリポタのロンではないか!! そのキャスティングに関係あるのかないのか、今までで一番グロくなく、ダークファンタジー風。魔女よりも人面猿の方がパワフルだったとはね。

EP7・観覧
舞台は1979年、ザラついたレトロな画像、主人オススメの京都のウイスキーを嗜む集められたメンバーたち。いきなりギレルモ臭ゼロになったなぁ〜と思っていたら、突然のグロ(笑) なんじゃこりゃな作品だったが、光源の横方向に伸びるフィルターや音楽は嫌いじゃない。

EP8・ざわめき
幼い娘を失った女性鳥類研究者が、息子を殺めてしまった母親の霊と共鳴する話。ラストは随分としんみりさせたな。前半はヒッチコックの如く、鳥の集団に心がそれこそ‘ざわついた“が、オチに鳥が関わってこなかったのはやや残念。