Benito

ももさんと7人のパパゲーノのBenitoのレビュー・感想・評価

ももさんと7人のパパゲーノ(2022年製作のドラマ)
3.7
【 そのまま生きていければいい… 】

モーツァルトのオペラ「魔笛」に登場するキャラにパパゲーノという男がいる。彼は恋に疲れ自殺しようとしたが、それをとどまり生きることを選んだという。所謂パパゲーノという言葉はこれに因んでいることもあり、本来の意味であるマスメディアによる人生相談などによる自殺抑制の働きがパパゲーノ効果という名称になっているというもの。

このNHKの2022年のドラマは伊藤沙莉が主演で、7人のパパゲーノには山崎紘菜(都内のIT企業を辞め、田舎の農園で暮らしている)、染谷将太(自分のことがよく分からずに主人公と旅する男)、中島セナ(高校2年生で吹奏楽部に所属)、平原テツ(40代のコンビニのアルバイト店員)、野間口徹(仕事が生きがいなのに、苦しい)
、浅野和之(河川敷やネットカフェで暮らす男)、池谷のぶえ(主人公の母が慕う占い師)がそれぞれ演じていた。特に伊藤沙莉と染谷将太の絡むエピソードは印象に残った。

パパゲーノという意味を知り、ノンフィクションとかドキュメンタリーでは描けない世界をドラマで観れたのが良かった!

ナレーターは古舘寛治
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