白クマ

HOMELAND/ホームランド シーズン6の白クマのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

★分かりにくかったという方へ★
超ざっくり前知識
1)イスラエル→イランと仲が悪くアメリカと仲良し
2)オバマ政権下。イランが核開発を制限する見返りに欧米は金融制裁や原油取引制限を緩和。ただしミサイル開発や武器輸出は一部やってもOK(=イラン核合意)
3)イスラエルはイラン核合意に反対。経済制裁緩和に反対だから。アメリカの保守派も。「1500億ドルをプレゼントしたようなもの」という見解。

★ホームランドの世界の前提(第一話あたり)
穏健派
・次期大統領→中東への介入に否定的。国内の対テロ対策も縮小の考え。CIAの国外での破壊活動も否定的(CIAの失策が混乱を招いているのでは)。
・ソール→イラクの核合意に賛成派であり次期大統領の考えに同意。
・キャリー→NPOでイスラム系の弁護の手伝い。強引な対テロ捜査に反対

強硬派(ドラマ内の悪役グループ)
・アダル→「このままじゃCIAの作戦が骨抜きにされる!アメリカの平和が守れない!」派
・マクレンドン大将→「シリアに7万送ればISISを壊滅出来ます!増兵を!」派
・コトー議員(冷蔵庫男)→「国内テロ対策を縮小するなんてダメ」派
・イスラエル→イラン憎し。何が何でも核合意をアメリカに破棄させて経済制裁させたい。
・極右TV司会者→強いアメリカのためにバリバリの軍事路線で行くべし派!フェイクニュースもお得意。

★アダル目線
[1]息子を戦争で亡くした母親はアメリカの戦争ゴリゴリ姿勢を変えるつもりらしい・・・。このままじゃ、CIAの作戦も骨抜きになるし、アメリカ弱くなるヨ!
[2]イスラエル(トヴァ)と相談。アダル「このままじゃ今までのCIAのイスラエルの共同作戦とかもオジャンだよ!」→トヴァ「じゃ!急いで対策しないとね!(これがナフィーシの猿芝居作戦のこと)」
[3]第一話の最後で、アダル・コトー冷蔵庫男・マクレンドン大将・他などが集まる(悪者たちの悪巧み)。直前にソールと会ってたコトーはソールが次期大統領派であることから会合には呼ばないことに
[4]ナフィーシ猿芝居作戦。
[5]大統領に対してアダル「やっぱ核合意破ってましたわ!制裁を復活させて増兵しましょう!」
[6]キャリーと大統領の会話を盗聴中。キャリー「ソールは決定的なんて言わない。アダル嘘付いてる」(キャリーによってナフィーシ猿芝居作戦の失敗。激オコ!ソールもジャバディ使って探って来るし邪魔!)
[7]キャリー脅すけど全然ダメ・・・
[8]セクーの配送車に爆弾設置させる。国民が愛国者法の強化(対テロ対策強化・中東対策強化)を望むことが狙い。キャリーも窮地に。FBI捜査官も殺害。
[9]極右TV司会者と一緒に、世論の右翼化のためにプロパガンダ施設を作ってた!
[10]アダルは次期大統領を懐柔することが目的だったけど、大将たちは暗殺までやる気だった。

ちなみに現実世界では、トランプ大統領が当選して、イラン核合意は破棄されました。現実世界ではアダル路線が勝ちました。

(こちらの文章は別サイトに自分が書いたものを転載しました↑)
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