【 ホテル座の怪人、ディーン・フジオカ 】
・全6話 WOWOW「連続ドラマW」
・放送 : 2022年9月〜10月放送
・原作 : 石ノ森章太郎。
以前、高嶋政伸版で'90年代に連続ドラマがあったけど、今回のディーン・フジオカ版「HOTEL」は観ていてしっくりくる出来。内容もホテル競争が激化している現代に舞台を替えて「ホテル・プラトン」の衰退と危機を描く社会派ドラマになってる。
ホテル経営のプロ・三枝克明(ディーン)が、驚くべきスピードで業務改革のメスを入れていくお話、そこにホテルで働く様々なスタッフのエピソードを絡めて毎回飽きないし、撮影・照明の質も高いし、やっぱりディーンを囲む役者陣が立派。
ホテルオーナー・大原舞子 : 草笛光子
ホテル王の周浩然 : 加藤雅也、
ホテルの区分所有者 : 立花源治に石橋蓮司
他にも副総支配人の尾美としのり、秘書のとよた真帆、料理長の益岡徹、副料理長の永井大、村上弘明、根岸季衣、矢田亜希子などかなり豪華。
印象的だったのは立花源治(石橋蓮司)のホテル・プラトンのロイヤルスイートを住居とする区分保有者という存在、プラトン敷地内の一部は源治の先祖が代々受け継いだ土地だから'ネバーチェックアウト'の客と言われるらしい。凄い。
あと、「アンタッチャブル」のオープニングみたいなタイトルバックやダブルフォーカスなんかはブライアン・デパルマ意識?
ドラマなロケ地はホテルニューオータニ、何度か泊まった事もあるけど、「007は二度死ぬ」(1967)では敵組織のアジトだったところ。歴史的建築物だから、存在感ばっちり。
そして最終回、粋すぎる。