過剰な暴力と性的なシーンは一切ないので、過剰な表現にお疲れの方にお勧めの作品です。
映像・音楽・風景・ストーリー・展開、イタリアのドラマとはこんなにも素敵なのかと衝撃を受けました。最初から最後までお洒落で綺麗です。
物語は事件の捜査、盲目の主人公の過去と恋愛模様が描かれていてどれを取っても面白いです。好き過ぎてもう何度も見直しをしている程です。
主人公のブランカがとても魅力的です。
綺麗で可愛く芯が強く前向きで、でも時折見える弱さに好感が持てます。
自分も視覚障害があったらと日頃考えるようになりこの作品を通してより視覚障害の方を意識するようになりました。
障害を持ちながらでも警察署で働き社会で活躍していける、その様な社会にとの意味でもメッセージ性のある素晴らしい作品だと思います。
「嵐の間待つのが人生じゃない 雨の中でも踊れることだ」
「他人はやっかいだけど 関わってこそ自分が見える」
この二つのセリフが強く印象に残っています。
ブランカだけでなく、他の主要メンバーも魅力です。
盲導犬リンネオが物凄く可愛くお利口さんな犬でついついリンネオだけを追ってしまったことが多々あります。
ルチアは最初の事件で出会うちょっと生意気で賢く可愛い少女です。
作中においてブランカの子供時代の姉ベアと妹ブランカとの対比でもあるのかな？とも感じさせられます。
ブランカの恋愛模様ですが、作中そこまで時間を割いていないにも関わらず上手く三角関係が描かれています。
同僚のリグオーリはどっちつかずの恋人？がいてプレイボーイかと思いますが、過去にある問題を抱えていて真剣な恋愛に臆病になっている様です。
ナンニはブランカが酷評したレストランのシェフです。ブランカにとって優しくて頼りがいのある青年ですが、見かけ通りではありませんでした。
最後はリグオーリとブランカがカップルになるのだと思いますが、個人的にはナンニとブランカの関係に心奪われ、映画やドラマの恋愛ものは苦手でしたが二人の関係性とラブシーンに生まれて初めてときめきました。
ナンニの感じ始めている愛情と...の間の心の葛藤が垣間見れる場面は必見です。
残念ながらメインのカップルではないと思うので今後の二人の展開は期待できませんが、もし展開されるとしたら今までにない素敵なラブロマンスになりそうなのにもったいないと思っています。（あくまで個人の感想と願望です）
思い込みかもですが、ブランカがリグオーリとナンニの相手によって雰囲気が変わることが興味深いです。もし意図して描いているのなら凄いと思います。
もう直ぐシーズン２の撮影が開始される様ですので、続きがとても楽しみです。
シーズン１がＤＶＤ化したら購入したいですし、シーズン２も成るべく早く日本でも観られることを願っています。
日本ではまだこの作品広く知られていない様に感じるので、いちファンとして多くの方に是非観て頂きたいです！
