このレビューはネタバレを含みます
日本初のアイドルの一人、明日待子さんのアイドルとしての数年間を描いた作品。
今も昔もアイドルとオタクの基本の構図は変わらないんだなと思うし、推しは希望なんだ！ってめちゃくちゃ思いました！！80年前もオタクはオタクだ…
ってそんな軽い話ではなくて、戦意高揚のための公演だとか慰問だとか、後半は観ていて苦しかったです。
出征する観客に「ご武運長久をお祈りいたします」と言いながら手を握って回った時、彼女はどんな気持ちだったんだろう。悲しすぎる。
慰問して笑顔になってくれた兵士たち、これで笑って死ねるとは？苦しすぎる。つらすぎる。
正太郎さんがフィリピンで戦死したのも悲しい。出征したファンも大部分が帰ってこなかった。こうやってたくさんの人が亡くなったんだよね。
彼女のアイドルとしての姿がメインなのでサラッとかつまさか戦死されてしまったのか…(これは私が深読みしすぎ？出征後は彼には触れられず)と思うような描かれ方だったけれど、危険なファンから守ってくれた大学生・須貝さんとの話が胸熱すぎる。その学生さんが、後に復員してきて夫になるっていう。なぜ札幌に住んでいたんだろうと思ったら、須貝さん、スガイの御曹司だったのね…そりゃ早稲田にも行きますわ…
推しをやばいファンから守ったのに名前も告げずに去るし？実は御曹司だし？推しと結婚するし？#推しと結婚ってやつ…めちゃくちゃドラマチックじゃないですか…
でもそこを描くとドラマのストーリーの軸がぶれるので…
最後に歌ってた女の子は後の美空ひばりですかね。
