作中ではドクタージェットと呼ばれているけれども"メディカルウイング"として全国に先駆けて患者をジェット機で運ぶ運営を始めた北海道のドクタージェット導入前の知られざる苦労話。実話を元にしてそうな印象。
救急車を呼んでから病院まで5-6時間。とてつもなく長い移動距離のせいで適切な治療を受けられず小さな子供たち(もちろん大人もそうなのだろうけど)が犠牲になって行く。その歴史の重みと悲しみが安田顕さんの静かな言葉遣いと表情で読み取れる。新境地の演技に圧倒される。
吉沢亮さん演じる志子田(しこた)医師こと"しこちゃん先生"がモテない役なんだけど走り方やややこしそうな発言と表情がうまくて確かに"付き合ったら面倒くさそうな奴"を演じてくれて◎。少しず〜つしこちゃん先生が成長していく。大竹しのぶさんを起用されたのにはハテナマークが浮かんだ(序盤はそんなに効いてないので)けれど後半の6話以降のためであったのかと納得。
本作はとにかく中尾明慶くんが寡黙で格好いいの。いつもの調子じゃないのよ。やー。素敵。
不満は木村文乃さんだけ。涙の演技がわざとらしいのかふと現実に戻されてしまう。
とはいえそれを補うくらいに食卓が家族や友人で団欒してる。美味しいものが並んでたのしい様子のドラマは大好きです。
8話:神回、泣。
9話:神回....号泣
【完走】
