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ファーストペンギン!のEDDIEのレビュー・感想・評価

ファーストペンギン!(2022年製作のドラマ)
4.1
めちゃくちゃ面白い!仕事ドラマとしては『悪女わる』に並ぶ2022年代表作。
特殊な技能も何も持たないただのシングルマザーが一つの漁師会社を劇的に生まれ変わらせた嘘のような実話。彼女の“ファーストペンギン”として飛び込んだその度胸とやり切る力が日本の漁業を大きく変える!

さらに全話視聴後に原作小説を読んで驚いたのが、実話採用度の高さ。
「さすがにこれはフィクション(脚色)だろう」って勘繰っていたエピソードが本当にあった話で、ドラマで語られた大半は嘘なしの物語のよう。
何よりも驚いたのが堤真一演じる片岡さんのモデルになった人が本当にそのまんまのキャラだったこと…なるほど…笑

▼Twitterに投稿した各話短評

◆ 第1話
地方の漁港にやってきたシングルマザー。漁船の社長から頼み込まれ寂れた漁港の再建を図る。あの手この手で突破口を見つけるも、口ばかりで動こうともしない猟師たち。ラスト激昂する奈緒はあまりにも爽快で涙出た。奈緒主役しか考えられないドラマ。

◆ 第2話
漁協vs新参者のシングルマザー。
漁協のお偉いさん梅沢富美男に啖呵切った奈緒は引くに引けない状況に。あらゆる手を尽くしながらなんと農林水産大臣に認められる。奈緒の何通りもの表情を堪能しながら、諦めない姿勢に勇気をもらう。さて一歩前進。

◆ 第3話
お魚ボックス普及のため東京で営業に邁進する奈緒。一方、漁師たちにはあらぬ疑いをかけられ決別⁉︎そこで登場鮨屋の大将六平直政の喝!心を入れ替えた堤真一たちはなんと奈緒に社長就任を打診。ファーストペンギンは後続を率いることができるか。

◆ 第4話
お魚ボックス、次の試練は鮮度の保持。魚が傷んでるとクレームの嵐。しかし鮮度の前に解決すべき内部の問題が…毎度片岡さん分からず屋すぎる。爽やかもこみちの振る舞いにより新たな道が拓けた漁師たち。スーツでビシッと決めた姿はまるでヤクザ。笑

◆ 第5話
“謎に包まれた「先生」の正体とは⁉︎”
お魚ボックスに追い風が吹いてきた!ずっと和佳を支えてくれる優しい先生の「実は…」と告白を受ける。まさかの展開に片岡は激昂。またか…と思ったが丸く収まる。すると永沢から会社を辞めたいとの申し出が。

◆ 第6話
“テレビ出演で港に大波乱⁉︎”
近頃のヒーロー映画のように勧善懲悪としない社長岩崎の考え方に共感。敵を騙すには味方から。ただそこには彼女の強い想いとロマンが詰まっている。今はイジワルばかりの漁協と分かり合える日がいつか来る日を願って。

◆ 第7話
“クセ強新人登場!船転覆で絶体絶命!?”
和佳が水産業界のジャンヌダルクに!?そんな期待の中、さんし船団丸には新人が3人加入。新旧の考え方の違いや“今どき”な物言いに四苦八苦する船員たち。おさかなBOXが革命を起こす中で不協和音が鳴り響く。

◆ 第8話
“突然の倒産危機‼︎新たな出会い…敵か味方か⁉︎”
いんやぁ…もう片岡トラブルメーカーでしかないやん。企業にいたら一番厄介なタイプで、発言力もあるけど我が強く柔軟性がない。自分の意見が一番。もうこの人いない方が上手く回るんじゃ…

◆ 第9話
“浜の救世主と急接近⁉︎忍び寄る黒い影…︎”
永沢が戻ってきた!ただ船団長の片岡はいまだ帰らず。そんな中、岩崎を支援する救世主の羽佐間がさんしを大きく変える。
この手の凄い奴が実はヤバい奴ってやり尽くされてるんだよなぁ。どうなるさんし!

◆ 第10話
“最終回‼︎戦いと別れ…和佳のラスト啖呵に涙”
浜の未来、漁業の未来。最終的な解決はあっさりだけど希望に満ちた良作。
みんなで作り上げた新たな仕組み。相手のことを想っての発言も壊れてしまえば水の泡。和佳の優しさに満ちた怒りは爽快だった。
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