芹沢由紀子

キリング/26日間 1の芹沢由紀子のレビュー・感想・評価

キリング/26日間 1(2011年製作のドラマ)
4.4
サスペンスはあまり好きではないし見ないのだが、前評判が高かったので見てみた。脚本もとても優れているのだが、見るべきは主人公リンデンの独特なキャラクターと、それを補佐する後輩刑事ホールダーのコンビネーション。
ホールダーが美しすぎて、なのにダメっぽい人間性。それでも懸命に頑張る努力家なので、好感度うなぎのぼり(自分の中で)。同じ役者さんが「ロボコップ」最新版の主演してたけど、「キリング」のほうが圧倒的リアリティーがあってよかった。

一方のリンデンは「こういう人いるよね?とくにシングルマザーに」みたいな典型の、行き過ぎてるシンママ。
小柄でかわいいし、無茶をしまくるので周りもほっとけないタイプ。

自分のことを過信しすぎていて、実力以上に動こうとするからドキドキハラハラする!

人間の心理描写を、少ないセリフでち密に重厚に描こうとしているので、そのへんは東欧の原作っぽいのかなと思う。

1話ごとに、「なんだって?!こいつこそが犯人かと思ったのに!!」とみるものを裏切ってゆく衝撃の展開。疲れるんだけど、結局真犯人が知りたくて一気に最後まで見てしまいました。

主演のキャストたちも、真犯人を知らないまま撮影していたらしいので、リアルに操作する絵が撮れたのでしょうか。
芹沢由紀子

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