Lindsay

ホームカミングのLindsayのネタバレレビュー・内容・結末

ホームカミング(2018年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

人気ポッドキャストをドラマ化した「ホームカミング」。ヒッチコックやキューブリックの影響を受けたとされる独特なタッチで描かれています。

ハイディがホームカミングに勤務していた頃の空白の時間が徐々に暴かれていきますが、最終話はどんな展開になるのかとハラハラしました。昔の手紙を頼りにハイディがウォルターの元を訪れ、やっと再開を果たすことができました。そして、ウォルターはまるで初対面の相手に接するようにハイディに話しかけます。過去の記憶が全てなくなってしまっていると思いきや…、

「フォークの位置がしっかり変わっているではないか!!」

ここからは私の見解になりますが、ハイディはウォルターの幸せを願うあまり、自分の存在を忘れているのなら思い出させたくはないと思い、平然を装いながら会話をします。けれども、ウォルターも全く同じ状況だったのでは?

もしもハイディが自分のことを覚えてくれているのであれば、気づいてくれるはずだろうと、フォークを動かしてサインを送ったのです。

ウォルターは6週間に渡り投薬をされ続けたので、記憶が残っている可能性は低いかもしれませんが、施設を出る直前にハイディにより過剰に投薬をされているので、もしかすると記憶が蘇っているかもしれません。
そもそも実験中のプロジェクトで、ウォルターたち帰還兵は実験台にされてしまったのですから、薬の効果は不安定なはずですし…。

このラストシーンは、希望を感じさせるとともに、今まで築き上げてきたハイディとウォルターの濃い関係性が感じられ、少し泣きそうになりました。
カウンセリングでお互いに時間を共有することで惹かれあい、ロードトリップに出る約束もしていましたもんね。

役の年齢ではありませんが、ジュリア・ロバーツが51歳(!)なのに対し、ウォルター役のステファン・ジェームスは25歳と2倍以上の歳の差があるので、母親が息子を気にかけるような母性愛なのかな、とも思ったり。

人の記憶を操作するという点では、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「シャッター・アイランド」のラストを思い出すような終わり方でした。近い将来、このように人の記憶を操作できるようになるかもしれないという点では、ネットフリックスオリジナルのオムニバス海外ドラマ「ブラックミラー」のような不気味さもあります。

秀逸!