たむ

コネクトのたむのレビュー・感想・評価

コネクト(2022年製作のドラマ)
2.0
三池崇史監督が韓国ドラマシリーズを手がけた作品で、全6話です。
6話だから、短いから良かったですが…。
なかなか閉口な作品でした…。

眼球を摘出された男を主人公に、移植された男がコネクトという不死身な化け物で、そのヴィジョンと能力が共有された事で起こるアクションホラーです。
2人の男の死闘というテーマは、三池崇史作品らしいテーマが追求されます。
今の韓国にはとてつもない演出力を持った監督がたくさんいます。
その中に突っ込んでいくわけですから、果たしてどうか、というとやっぱり韓国の監督の方が上手いですよね。
変な邦画の悪いところがたくさん出てくる演出になってしまっています。
あれだけたくさんの映画を日本で撮っている三池監督なのでアップの多様、アクションの距離感の無さは隠せません。
残酷描写もたくさん出てきますが、残酷なだけで、痛々しさとかがあまりなく、作り物感が見えてしまいます。
『ベイビーブローカー』の是枝裕和監督もそうなのですが、世界的にもハイレベルな韓国映画やドラマに殴り込んでも、韓国作品と横に並べられた時、比較された時の差は歴然…。
これは本気で考えて取り組まないといけない問題です。

シナリオも決して上手いとは思えず、特に最終話、あのくどさと堂々巡りは、しんどいものがありました。
物語が停滞してしまいます。
『無限の住人』の時も感じた、不死身の人間が戦う時のサスペンスの無さ、しかも不死身同士が戦うので、戦いは一生続けられます。
それをテーマにして面白くすることもできると思いますが、本作は内容的にも上昇するというより、堂々巡りで停滞している印象ですね…。
たむ

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