むーそく

根の深い木~世宗大王の誓い~のむーそくのレビュー・感想・評価

4.0
ソウル光化門広場の銅像にもなっている第4代国王世宗大王のお話。
むかしむかし朝鮮は漢字文化圏で自民族の言語である朝鮮語を表記する固有の文字を持ってなかったため漢字の発音を正確に表記する発音記号であるハングルを創製して広めたお方。
生きていくのに精一杯で勉強する時間がない民でも10日もあれば覚えられるようにと考えられた。
※集中力、記憶力が乏しいわたしでも1日でほとんど覚えられた!


文字創製事業に関わる人々が次々に殺害されるという事件が起きたり明との関係の悪化を懸念した保守派の反発や王権をけん制する秘密結社との闘いと問題山積み。
3代国王である父太宗は退位後も実権を握っていて王権強化のために有力な臣下や側近を粛正する。
それを目の当たりにして心に傷を負い、父とは違う王としての姿を目指し民を愛する慈悲深い王となる過程が丁寧に描かれていた。

優しく強さもありながら葛藤したり傷付く世宗とハンソッキュがバッチリハマっていた。
むーそく

むーそく