このレビューはネタバレを含みます
▼1話感想
水曜日夜10時。
なんだかワクワクするドラマがスタートしましたね。
ものすごい豪華キャストだし。
期待しながら見た第一話。
いやはや面白かったです。
どうでも良い告白ですが、わたしこのリバーサルオーケストラというタイトルを頭の中に浮かべるたびに「ユニバーサルスタジオ!」ってテンション高く言うような発音になっていたんです。
リバーーーー↑↑サルオーケストラ!!
みたいな感じ。
見終わったあとも、まさにそんな感じでした。
スタンディングで
リバーーーー↑↑サルオーケストラ!!
と叫びたい気持ちといえば伝わるでしょうか?
まさに、エンターテイメント!
エンターテイメントとは
エンターテインメントは、人々を楽しませる娯楽を指す。 楽しみ、気分転換、気晴らし、遊び、息抜き、レジャーなどが類語とされる。
うんうん。
全要素入ってるんじゃない?
リバーーーー↑↑サルオーケストラ!!
語る要素は色々あるけれど、今回は田中圭さんが演じているマエストロ常盤朝陽よりの感想をつらつらと。
初っ端から朝陽さん。
コンサートホールの映像の合成感がちょっと気になったのも束の間。
低音ボイスのドイツ語にキュンです。
初っ端からこんなご褒美もらっちゃって良いのかしら…なんて思っているうちに舞台は日本へ。
スタイルのいい朝陽さんがロングコートで颯爽と歩くシーン。
めちゃくちゃ格好良いよね。
途中ストーカーみたいになっちゃうところ。
もう一生逃げ回りたいって思っちゃうよね。
上品で隙がなくてめちゃくちゃクールで、なんて思いきや、小野田さんといる時のちょっぴり大人気ない朝陽さん。
プリプリしてるんだけど小野田さんに「ワガママ」なんて言われながら審査員席に戻されるところなんて。
子どもの頃から手のひらで転がしてるようで転がされてきたのかな。
2人の関係性が垣間見える数々のシーンが好きすぎる。
小野田さん役の岡部たかしさん。
ものすごいいい味出してるね。
真面目なのに何故かコミカルで。
一瞬で好きになってしまいました。
朝陽さんの鉄仮面を崩してくれるもうひとつのシチュエーション、親子のシーンも大好き。
不貞腐れて椅子に座っているところやお母さんに言いくるめられるところなど、息子感がめちゃくちゃリアル。
このちょっとした表情の匙加減。
流石田中圭!
完璧な毒舌マエストロ、ダメだしマシンガン(このあだ名ウケる)のちょっとした隙が見える親子シーン。
生瀬さんのコミカルな演技にゲラスイッチ入っちゃってるのかな?なんて想像するのも楽しいし、初音さんをお父さんが説得するシーンは笑っちゃう程にずっとスンッて顔して逆に仕掛けているようにも見える。
初音ちゃんと妹の気持ちのぶつけ合いも良かったな。気を遣われるのもしんどいよね。
笑ったりジーンとしたり感情が忙しい。
このドラマの1番の見どころは、なんと言っても長い長い演奏シーン。
心が躍るとはこの事ね。
素人の耳で聞いても少しリズムがズレているように感じる違和感の中、初音ちゃんが入った後の音のハッピー感と、朝陽さんの指揮が入った時の音の統一感。
第二の指揮者でもあるコンマスと指揮者の重要性を素人の私でさえも感じた。
音を楽しむ事の大切さを体感させてもらえた素晴らしいシーンで、演奏後、立ち上がって拍手したい程だった。
田中圭さんの指揮者っぷりも素敵だったな。
美しい手の動きに色気たっぷりな表情で終始顔がいい。
初音ちゃんが演奏に加わったあとの嬉しさを噛み締めたような表情も見逃せない。
指揮台に腰掛ける姿。高い指揮台がまるで台車のように見えるほどに長い足。
そして…終始顔がいい。
ちなみにリアタイ直後、圭さんの指揮の評価が気になってTwitterのリアタイ組のつぶやきを検索しまくった結果…「顔がいい」がめっちゃ多かった。経験者からの指揮に対する評価もなかなかのものだったよ。
オーケストラ側の役者さん達も演奏をしながらもそれぞれキャラクターが溢れる表情。
濱田マリさんの弾いてる時のワクワクした顔とか絶妙だったな。
いいドラマに出会えたよ。
ほんとありがとう…なんて思いながら迎えたラスト。
Twitter上では「朝陽さんが笑った」の大興奮
。
クララが立った!いや朝陽が笑った!
そんな歓喜の渦で第一話は幕を閉じたのでした。
いやいや、鉄仮面を自らそんな爽やかに剥がすんかい! キュンキュンするに決まってる。
絵に描いたようなギャップ萌え!
リバーーーー↑↑サルオーケストラ!!
なんて興奮しっぱなしでした。
聞き覚えのある曲の数々。
クラシックってなんか高嶺の花みたいなイメージだったけれと身近にあるものなのねって思えたし、1人1人の魅力的なキャスト達の様々な変化をとても楽しみにしている。
まさに老若男女楽しめるエンターテイメント!
リバーサルオーケストラ。
是非たくさんの人に見ていただきたいものです。
世界トレンド1位もおめでとうございます。
2話も楽しみにしています。
▼二話感想
リバーサルとは反転。 逆転。
玉響の逆転劇だけを描いていくのかと思いきや、人間ドラマもしっかりと丁寧に伝えてくれるこのドラマ、蒼くんのお話、すごく心に響いた。
夢と現実の落差。
頑張りたいのに頑張れない現状。
それを歳も性別もなんなら国籍だってバラバラな仲間たちが後押しする姿。
この歳になると学生の群像劇はどうしたって親や先生目線になってしまうのだが、こんな私も参加させていただける群像劇よありがとう。
初音ちゃんが玉響に入ると決めた時のあのシーンのプレイバック良かったな。
少年時代にひと耳ぼれして初めてやりたいことを見つけた蒼くんが、初音ちゃんや北海道の少年の目標になったあのシーンは本当に泣けた。
そしてそんな蒼くんが父ちゃんみたいになりたいって伝えるところも、良かったな…。
誰かが見ててくれて認めてくれるってすごく嬉しい事だもん。
坂東くん。子犬みたいで可愛いし…これからのルームシェア生活も人耳ぼれしたあの子の存在も楽しみ。
2話は土井さんもめちゃくちゃいい味を出していた。
飲み会は調整可能な土井さんがめちゃくちゃ面白くてあっという間に好きになってしまったよ。
この後半のアドリブ凄いよね!
こんな喋り方する人周りに数名いたわ。
『介護』や『子供の受験』なんてワードも出てきたし、これから色んなメンバーにスポットが当たっていくのかしら。
土井さんも是非フューチャーして欲しい。
さてさて書きたいことは山ほどあるけれど、泣けてクスッと笑えた安定の2話の感想をここからはマエストロ目線で少しばかり書いていきたい。
冒頭から大好きな小野田、朝陽ペア。
大量の段ボールに囲まれながらスコア専用の部屋を用意するように小野田さんに頼む朝陽さんは、小野田さんの言葉を借りればちょっぴり我儘な態度でクスッとなる。
床にある箱から何度も楽譜を取り出す所作。
折り畳むの大変そうな長身。
楽譜を掴んで立ち上がるたびに足の長さに毎度驚いたのは私だけでは無いはず。
ブラックタートルをズボンにインして腰にベルトなんてつけてるものだから、足の長さが強調されて…
折り畳まって立ち上がるたびに
「長っ!足長が!…長っ!めっちゃスタイルいい」の繰り返しでした。
その後のプリンシーンも最高だった。
「プリン好きなの?可愛い可愛いギャップが可愛い」
いつの話だよ
「そっか今は好きじゃないのね」
カスタード
「好きなんか〜い!可愛い可愛いやっぱり可愛い」
そんな気持ちになったのも私だけではないはず。
お父さんの姿を見た瞬間の嫌な顔も絶妙だったな。
神出鬼没な朝陽さん。
スンってした表情でいつだって急に現れるところも好き。
きっと足音立てないタイプ。
朝陽さんのお説教シーン。
言ってることは正論だし低音のイケボが耳に響き、時折でてくるちょっとイラつき気味の「はい?」にゾクゾクする。
熱く語ったと思いきや、小野田さんが熱く皆んなの前で語りだすと、またスンってなるところも…
表情がないようで実はちょっぴり顔に出やすいタイプっぽいのも推せる。
玲緒ちゃんのキュンシーンも嬉しかったな。
下から見上げる田中圭…めちゃくちゃ格好いいもんね。
こちらに集中して…なんて言われたらそうなるよね。
これから2人はどうなるのかしら。
玲緒ちゃんに言い寄られてタジタジになる女性に弱い朝陽さんとか…めちゃくちゃ見てみたい。頑張れ玲緒ちゃん!
そして、人に厳しく正論を振り翳してきた朝陽さんの屁理屈のシーンもめちゃくちゃ笑った。
正々堂々と屁理屈。
まさに威風堂々。
1回目は大いに笑えた『謝ると○ぬ病気』疑惑の朝陽さん、その前に起こっていた出来事(競歩からの深呼吸)を思い出すと…愛おしくてたまらない。
あの競歩。
急いでいた事がバレないように息が乱れないようにする為だったのかしら。
スン顔の裏の努力が少し垣間見えたようでキュンキュンしてしまったわ。
指揮をしながら色んな人の音を聞き分け指示していく朝陽さん。
蒼くんに伝えた「やっと目が覚めましたね」
音だけではなくてちゃんと一人一人の事を見ていて導く姿。
このキャラクター格好よすぎて○にそうです。
今回はないかと思っていた笑顔の朝陽様の破壊力の笑顔も健在。
私たちの喜ぶ事を分かってらっしゃる公式様。
こりゃあるね。
いつか壁ドンあるね。
なんて思ってしまう。
こういうキャラの壁ドンは少女漫画の定番でしょ(知らんけど)
2話までの朝陽さんは、変人には見えないぐらい可愛げや情愛のある人に見えてくるけれど、掴みどころがないのは確か。
時折見せる無表情。
会長に呼ばれて座っている時とか…
スンッてしてなに考えてるのか分からないけど、虚勢?人見知り?無の境地?めちゃくちゃ興味深い人。
これから朝陽さんがどんな風に彼らの演奏と人生を指揮していくのか。
週の半ばにこんなに心揺さぶられるドラマが待っているだなんて…幸せです