面白過ぎて一気見というやつを久々にしてしまった。寝る間も惜しんで1日半で完走。
ジェニファー・ジェイソン・リー演じる素晴らしく冷血なビジネスウーマンとジョン・ハム演じる化石のような保安官の対峙にゾクゾクした。
とにかく保安官のゲス野郎っぷりがえげつなかった。ジョン・ハムがスターダムにのし上がるきっかけとなったMAD MENで演じたドン・ドレイパーも前時代的(時代設定を考えれば当然だが)で高慢なキャラクターだったが、今回はその比ではない。もしもヴィジランティズムとキリスト教原理主義とトクシック・マスキュリニティが1人の人間の形を取ったら...という人物造形が高度過ぎて超面白かった。あと主人公のサバイバル術が超人的に高くて全シリーズ中でも一番タフなキャラクターなんじゃないかと思った。
シーズン全体としては、シリーズの中でも政治色が極めて強く押し出されていて、また新しい試みとしてオカルト要素が入ってきたのも中々面白かった。E7で多少は中弛みを感じたけれど、終わってみれば素晴らしいシーズンだった。この調子で次もお願いします。