BOB

FARGO/ファーゴのBOBのレビュー・感想・評価

FARGO/ファーゴ(2014年製作のドラマ)
4.2
大満足。ファーゴ沼、コーエン兄弟沼にどっぷり浸かった。

コーエン兄弟らしい不条理で悲壮な犯罪喜劇。舞台は、2006年雪深いミネソタ州ベンジー。世界観は映画『ファーゴ』そのまま。"THIS IS A TRUE STORY"を貫く姿勢が素晴らしい。ヤーヤーヤーヤー言うミネソタの人々も好き。

冴えないおっさんがひょんな事から犯罪を犯してしまい、それを隠蔽しまったが最後、引くに引けなくなり、どんどん悪の道へとハマっていく感じが堪らなく面白い。個人的オールタイム・ベストドラマの1つでもある『ブレイキング・バッド』にも通ずる。

自分ではなく、他人が異常なのではないかと疑い、信じたが、本当に異常なのは自分だった。

うだつの上がらない保険屋レスターをマーティン・フリーマン。謎の殺し屋をビリー・ボブ・ソーントン。ベミジー警察署・署長にボブ・オデンカーク。警官の娘役にジョーイ・キング。

個性的なキャラクターたちが楽しい。スーパーマーケット王♔とそのバカ息子。レスターを追う殺し屋兄弟ナンバーズ。唯一真面目で有能な女性副署長。ドジなFBI捜査官コンビ。

🍽️バーガーとコーヒーとミルクセーキ。

アカプルコ🇲🇽🏖️。

✍ネタバレ全開メモ
1. "What if you're right and they're wrong." 🐟
ビリー・ボブ・ソーントン扮する殺し屋。『ノー・カントリー』のシガーに似た死の権化のような存在。無表情で冷酷、皮肉屋、一般人と笑いのツボが違う怖さ。言葉で脅して、取り締まりに来た警官を帰らせるシーンの緊張感が半端じゃない。🦌

2.
冷凍湖に穴掘って沈める。

3.
ゾンビキットを売る麻薬密売人。人間の体に卵を産むクモ。豚の血シャワー。

4. "God is real."👁️
「出エジプト記」。ヤクザな"スーパーマーケット王"ボブの過去。コオロギパニック。

5. "Who donates everything"
手の傷の秘密、散弾銃。尋問で、脱ぎたてほやほやの靴下を口に突っ込まれる"boys raised by wolves"「動物界に聖職者はいない。いるのは獲物だけだ。」プレデター。

6. two face
ナンバーズ兄弟のボス登場。ミネソタに記録的寒波来る。不憫な銃撃戦。神の裁きvol.3、魚の雨。レスターが不敵な笑みを浮かべてエンドロール。

7. Fargo Syndicate Massacre
レスター、完全に闇落ち。ファーゴの組織皆殺し劇を建物の外から撮った見事なショット!リベンジセックス。

8. 「災難にあった時、頼れるのは保険だ」
オープニングはのどちんこ。味をしめて、調子に乗るレスター。一年後。結婚し、US Mailに転職。再婚し、独立し、年間最優秀セールスマンに。悪夢の再会。エレベーターの惨劇。

9.
ダイナーで相見えるルー。閉鎖的な旧体質を変えられるのはよそ者だけ。レスターが再び悪魔になった。これは100%確信犯。

10. "Bad Luck"
レスターの見事な被害者面演技。Hunting Game🐺。
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