Ash国立ホラー大学院四年

FARGO/ファーゴのAsh国立ホラー大学院四年のレビュー・感想・評価

FARGO/ファーゴ(2014年製作のドラマ)
4.3
【静かな街が再び血に染まる】

主人公の視点でのブラックコメディ・サスペンス、殺し屋の視点でのサイコスリラー、捜査官の視点でのミステリー、、それぞれの視点でジャンルが違うので、同時に複数の映画を観ているような気分。楽しい

映画版『ファーゴ』に『ノーカントリー』を足してブラックジョーク(宗教)要素・哲学要素をパワーアップしたような作品。映画版はあまり好きじゃなかったけど、ドラマ版はハマったな。ちゃんとコーエン的芸術も引き継がれているし、安い娯楽作になっていないところも好印象。

マーティン・フリーマンのダメ感は完璧だし、マルヴォ(アンジーの元夫)の完全無欠感やキチガイ感は『ノーカントリー』のシガーよりも好きかも。

モリーが最後にレスターに言った手袋の話。レスターは失った手袋を取り戻す為にやらかしたが、モリーは違う選択もあったことを示唆した。深いね



「どうなるか教えてやろう、グレムリー巡査。今から俺は窓を閉めて走り去る。あんたは帰る。そして娘を見るたび思う。自分が生きているのは、道を誤らなかったからだと。闇ではなく、光に向かって歩いたからだと」