シーズン2は、同じファーゴの町を舞台に時代をさらに遡って1970年代の話になる。今度はシーズン1の主人公モリーの父親が主人公だが、シーズン1とはあまり話の関係はない(シーズン1でちょっとした伏線はある)。
二つのマフィアの抗争と、ある夫婦による殺人の隠蔽、そしてUFO(!)が複雑に絡み合う、これまたコーエン兄弟らしい巧妙なプロットだが、ここでその複雑なストーリーを説明するのは不可能に近い。たくさん登場人物がいるのに、一人一人キャラの立ち方がすごい。映画では時間の制約があり、これほどたくさんの登場人物は出せなかっただろうが、ドラマだとそれが可能なのだ。シーズン1が面白すぎてシーズン2には期待していなかったが、結果的にはシーズン2の方が好きだった。
ちなみに、ドラマでも毎回冒頭にお約束のThis is a true storyの文章が出てくる。ちょっとずつ変えてくるその文章の出し方のセンスもいちいち良い。