とーり

FARGO/ファーゴ シーズン3のとーりのレビュー・感想・評価

FARGO/ファーゴ シーズン3(2017年製作のドラマ)
4.0
THIS IS A (TRUE) 【STORY】. 《偶然》それを語る人や見る場所によって、それぞれにストーリーがある。働き者のマイケル・スタールバーグ等これまたキャストが熱いけど何と言ってもやっぱりユアン・マクレガーの一人二役のおかげですこぶる面白い前2シーズンに本シーズンはどうにか肩を並べている!!透明人間と偶然。劇中のずさんな計画とは打って変わって隅々まで完璧で練りに練られた脚本。物語の筋としても今までと同じことはしないぞと言うように新たな事に挑戦していて意義深く好感。金太郎飴になることなく同じ所に止まるでもなく邁進し続ける姿勢こそが表現に血を流し続け質を向上させる分かりやすく端的な方法。そして前シーズンに続きがまたしても組織を解体していくけど、どちらかと言えば現場主義からの謀反だった前に比べて今回はもっと中枢の内紛で泥沼な骨肉の争い、兄弟の確執。己の世界が変わり壊れていく、そこに安住の地はもはやない。ユーモアのクセがスゴくてスマートかつ画一的じゃないひねくれっぷりに唸るし随所で博識とセンス光りすぎ。毎シーズンで他のコーエン兄弟作品が頭を過るニクい作りなオマージュ満載シーン&展開があるけど今回はまさかの『ビッグ・リボウスキ』!終盤の女性アベンジャーは燃えるし自分も愛されたいものだな。人生はかくも不条理で皮肉で納得いかないこともあるという教訓。そしてまたしても事件が解決した後のパートにこそ本作のメッセージが端的に込められている。
ファーゴなのに家族パートで終わらないとは!さようなら。

「メモに書いた」Just my damn luck. I CAN HELP. Just a story. 「世界の85%の富は1%の人口が持っている」PAPER WEIGHT 怒れる民衆「誰がどう思おうと事実だ」