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透明なゆりかごのakのレビュー・感想・評価

透明なゆりかご(2018年製作のドラマ)
3.8
産婦人科医は当事者になるまで関わる事がないため自分の中ではベールに包まれていた。全話鑑賞した後に感じた事はそこが女性達が闘っている場所だということだ。子供を産むのは女性であるから、男性というのはどうしても当事者性が薄れてしまうのだろう。だからこそ、父性というのを露悪的に描く必要があったのではないか。子供と触れ合う事となると母だけでなく父も成長したしていくと感じた。これは製作者からの救いの手と子供の不思議な力だろうと思う。

出産は一大イベントであるが、それと同じくらい中絶というものに目を向ける必要があると気付かされた。分娩室には静なる空間である。そこには淡い光に歓迎されて音をあげる輝かしい命と未来の為に絶たれた音をあげない透明な命が絶え間なく行き来する。命というものをどう扱えばいいか分からない、でも自分と他人とでこの命を精一杯抱きしめていけばいいのではないかと考えさてくれる一作。

主人公のキャラ設定がADHDというのは新鮮であった。