赤ちゃんという奇跡。
授かることも、
お母さんのお腹の中で十月十日育てることも、
産むことも、育つことも、すべて奇跡。
その奇跡が、この世界では毎日のように起こっているから
ついつい当たり前のことだと思っちゃうんだけど、本当は涙が出るくらい尊いことなんだなっていうのが、過剰でもない現実として描かれている。
生まれることのできなかった命も、
懸命に生きる命も、
生きることができなかった命も
ぜんぶ同じ重さで、赤ちゃんはみんな透明なゆりかごにのっているんだなぁ。
青田アオイちゃんの独特で優しい語りかけがすごく胸に響いた。
これはこの子にしか演じれないのではというくらいに、この子だからよかった。
「あなたはいつからあなたなの?」
「わたしは嬉しかったです。
お母さんにぎゅーってしてもらえて。
子供がお母さんにしてもらいたいことなんて、それくらいなんじゃないでしょうか。」