翁

プロポーズ大作戦の翁のネタバレレビュー・内容・結末

プロポーズ大作戦(2007年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大事な人が、すぐ隣の席にいた

人生で一番好きな相手は
失おうとする瞬間に気付く

人間とは物事が上手くいかなかった時に理由を求める生き物である
状況やタイミング、天気や運勢、様々な言い訳を引っ張りだしては自分を慰める
こんなはずじゃなかった、もう一度やり直せればと
やり直せれば本当に上手くいくのだろうか?
一度目で出来なかったことが二度目で出来る自信はどこから来るのだろうか?

奇跡の扉を開ける鍵は、誰の手にも握られている
ただ、それに気付く人は、ほんのわずかしかいない
運命を変えるほどの大きな奇跡はそうそう訪れない
変えたいと思う小さな一歩を重ねることで
いつの日か奇跡の扉は開く

結婚相手は1番好きな人ではなく2番目に好きな人を選んだ方がいい
と、したり顔で口にする者がいるそうだが
付き合ってる相手が人生で2番目に好きかどうかなんて分かる人がいるんだろうか?
でも、一つだけ確かなことがある。
人生で1番好きな相手は、失おうとするまさにその瞬間に、この人だったと気付くのである

人間の大半は何かが終わってから本当の事実に気づく

人間は自分の不都合なことがあると
「まさか」や「偶然」という言葉に頼ろうとする悪い癖がある
お前、今日だけで何回物事を「まさか」で片付けようとした?
「まさか」寝坊するなんて
「まさか」スピーチで泣きそうになるなんて
「まさか」彼女が彼と結婚するなんて
物事には全て理由がある
俺とこうして出会ったことも
お前が激しく後悔したっていう理由がある
本質から目をそらしては、いくら過去に戻ったところで何も変わらないということだ

卒業を別れととらえる者もいれば
旅立ちととらえる者もいる
もう会えなくなると寂しがる生徒もいれば
もう会わなくてすむと胸をなで下ろす生徒もいる
卒業の日に抱えてる思いは
卒業証書の数だけあるということだ

言いたいと思ったら言う!
言わないでも伝わるなんて思ったら大間違いだぞ!

何でもっと積極的にいかねぇんだ?え?
後悔するなよ
いつも明日が来ると思ったら痛い目にあうぞ
明日やろうは馬鹿野郎だ

ちゃんと出来る時にやんなきゃダメなんだよ!
いつも近くにいると思って先延ばしにしちゃダメなんだよ!
何度も逢いに行けよ!
逢いたいと思ったら何度も逢いに行けよ!
美味しいと思ったらちゃんと伝えてやれよ!
じいちゃんと同じことしてやれよ...
俺みたいに後悔すんぞ...
明日やろうは馬鹿野郎なんだよ!

告白なんていつでもできると思っていた
こんなにそばにいたのに何も出来なかった
こんなに近くにいたのに何もしてやれなかった
自分の手の届かないところに行ってしまうなんて
思いもしなかった

勝手に駄目だと決めつけてチャレンジもせずに諦める
ま、お前に限らず?人類全般に言えることだな
ぶつかりもせずに自らの手で奇跡の扉を閉じていては幸せなど舞い込むわけがない
当たって砕けろって言葉があるが、本当に砕けた人間なんて見たことあるか?
人間は丈夫な生き物だ
相手に気持ちを伝えたくらいで砕けやしないよ
良いか?決めつけはタブーだ よく肝に銘じとけ

多分さ
向いてるとか向いてないとかじゃないんじゃないかな
失いたくないものがある時にさ
カッコ悪くても思い切って一歩が踏み出せるかどうか
なんだろうね

10代のうちにどうしても解いておかなきゃいけない問題があったのに
今日まで本当の答えを知るのが怖くてずっと逃げてました
でも思ったんです
向き合わないまま、20歳になるのは嫌だなって
でも今日で最後にします!
じゃないと20代も格好悪いまんまな気がするんです
10代最後の今日、きちんと向き合っておかないと
きっと一生後悔すると思う

恋愛なんて自分勝手以外の何物でもない
そう思っても自分本位に行動できないのは
相手の事が好きだからなんだろうな
やっかいな話だ

口でいくらやると宣言したところで
自分の殻を破れなければ
そんなことできるはずがない!
殻を破るということは、多少の痛みを伴うものだ

もう迷わないって決めたんだ
気まぐれで優しくされることに
もうなびかないって決めたの
だって、そうしなきゃ前に進めないから

手伸ばしてもないくせに何言ってんだよ...
何黙って見逃してんだよ...
今更空振りすんのビビってんじゃねぇよ!
ホームラン狙って思いっきり空振りしてこいよ!

とにかく行かないでほしいんだよ
お前は俺の憧れなんだよ!
どんなに手伸ばしても
一生手の届かない高嶺の花なんだよ!
それは自分でもよーく分かってる
だから頼むから...俺の憧れなんだから...
都合のいい女になんじゃねぇよ...
泣いてばっかの恋愛なんかすんじゃねぇよ...
もう見てらんねぇんだよ
もうあいつんとこ行かなくていいよ
もう行くな

結果や体裁ばかり気にして
一度もバットを全力で振らないまま
試合を終えてしまった自分への苛立ちだった
もし間に合うなら...
どうか...どうかもう一度チャンスをください
バッターボックスに立つチャンスを...
もう一度だけください

運命とは
どうしてこんなにも切なくできているのだろう?
人が幸せになりたいと願うとき
どうして誰かが悲しまなければならないんだろう?

結局最後まで きっかけや場所にこだわって
この期に及んでも自分の殻を破れなかった

お前は何度同じ失敗をすれば気が済むんだ?
なんでタイミングやきっかけに頼ろうとすんだよ!
この信号が変わったら告白しよう
この車が通り過ぎたら言おう
2人っきりになったら気持ちを伝えよう
そんな小さなことにこだわってるから
大きな幸せが掴めないんだよ!

もう...終わりにします
タイムスリップするのやめます
ほんとにいいんだな?
もう...諦めます

かの有名なエイブラハム・リンカーンはこう言っている
あなたが転んでしまったことに関心はない。
そこから立ち上がることに関心があるのだと
失敗にめげず再び立ち上がるのか
教訓を得て別の道を目指すのか
それとも自分の不幸を嘆き続けるのか

お前ほど後悔と葛藤が好きな人間は見たことがない

いい加減彼女の気持ちを変えるのを諦めて
自分の気持ちを変えてみたらどうだ?
お前があそこの席に座る未来よりも
この披露宴に出席しない未来を作ることのほうが
よっぽど簡単だということだ

本来人間には忘れるという便利な機能が付いている
過去のお前が彼女のことを忘れることが出来れば
今みたいな辛い思いをせずに済むと思わないか?

もう2人は付き合ってんだろ?
もうここまで来てしまったら
忘れる努力をした方が賢明だと思うがな

無理に忘れようと思っても無駄だと思うけどな
すぐに忘れられないから
「好き」ってことなんじゃねぇの?

ただただ目の前に没頭することがあるという事実が
なんだか無性にありがたかった
重ねてきた年月の重さに 涙がこぼれた
この想いは消せない 忘れることなんて出来ない

仲間と過ごす 大切な時間 PRICELESS

ダメでもともとって良い言葉だと思わないか?
周りを見てみろよ
ダメもとでやってることがことごとくダメだったら
人生やってらんないけど そうじゃないだろう
ダメもとがたまに成功しちゃうから人生面白いんだよ
失敗しても当たり前 成功したら男前

結婚するにしても金かかるだろ
子供いなくても
わがままで贅沢な女一人養うだけでも大変なんだよ!

幸せはどこに転がってるかわからない
思いがけない幸運は思っている以上に身の回りで起こっているのかもしれない
予期せぬ幸運を掴むには一つだけ条件がある
どんなに不運を嘆いても 全く気分が乗らなくても構わない
とにかく その場に参加すること
これこそが幸せの扉を開ける第一歩である

もしここから逆転劇を演じれたとしたら
それは驚きというよりもはや奇跡だ
起死回生の逆転ホームランは誰にだって打てるわけじゃない
当たり前の話だが
ホームランを打てるだけの実力がなければいけない
それともう一つ 重要なことがある
それは 逆転の場面で 打席に立っているかどうかだ
幸運なことに試合が延長になって
もう一度お前に打席が回ってきた
でも...この前の写真で僕は完全燃焼しました
もうやり残したことはありません
ないなら探せ!奇跡の扉を探し続けるんだよ!
どうしても運命を変えたい
そう願い続けることでしか
奇跡の扉は開かないようにできてる
奇跡の扉を開ける鍵は お前の心の中にしかないんだよ!
お前はそれに気づいてないだけだ
岩瀬健!お前なら出来る

奇跡の扉を開ける鍵は心のどこに隠れているんだろう
それを見つけることが出来れば
この距離を埋められるんだろうか

これからのことのほうが ずっと大切だと思うんだ
これまでの別々の過去より
これから二人で過ごす時間を
僕はずっとずっと大切にしていきたいと思う

僕が責任を取ります
礼を一生面倒見ますから

あんなに小さな頃に言えた言葉が
歳を重ねれば重ねるだけ口に出せなくなって
想いが募れば募るほど遠くなった
あの時交わした約束は 今ここに消えようとしている

失敗することよりも
やらなかった後悔のほうが何倍も辛いことを
後から知った
今進もうとしている先に
奇跡の扉があるかわからないけれど
自分自身を信じてみようと思った

過去ではなく現在で勝負しようって決めたんだろ?

求めよ!さらば与えられん
尋ねよ!さらば見出さん
扉を叩け!さらば開かれん

多田さんには申し訳ないですが
礼が結婚を諦めてくれればいいと思ったことがあります
礼を連れ去ってしまいたいと思ったこともあります
14年間 楽しい時も 辛い時も 苦しい時も
ずっと一緒に過ごしてきた礼を
幸せにできるのは 僕しかいないと本気で思っていました
気に食わないことがあると すぐに不貞腐れる礼を
掃除や仕事をサボっていると すぐに怒りだす礼を
意地っ張りで 全然素直じゃない礼を
一番知っているのは僕です
強い人間に見えて 実はすごく繊細な礼を
自分のことは二の次で 誰よりも仲間思いな礼を
ユニフォームの洗濯が 抜群に上手い礼を
いつも ただそばにいてくれた礼を
一番必要としていたのは僕でした
でも結局 心の中で思っているだけで
礼の前では一度も素直になれませんでした
あんなにそばにいて
いつでも言えると思っていた言葉が
結局一度も言えませんでした
たった一言が 一度も言えませんでした
僕は...僕は...礼のことが好きでした
正直言うと 今でも礼のことが好きです
でも礼は...今日多田さんと結婚します
悔しいけど 結婚してしまいます
礼の存在は 僕の中ですごく大きかったから
この言葉に辿り着くまでに
随分時間がかかってしまいました
礼 結婚おめでとう 幸せになれよ
幸せになんなかったら...幸せになんなかったら...
マジで許さないからな

J・S・ヴェイスという人が こう言っている
男は 初恋を諦めることができず
女は 最後の恋を諦めることができない

一つ 非常にためになる話をしてやろう
ある一人の男が 悔やんだ過去をやり直す旅に出た
男は必死で過去を変えようと努力したが
奇跡の扉が開くことはなかった
旅の果てに男は気づいた
いくら過去をやり直しても
結局 自分は自分でしかないんだと
そして思った
過去を嘆く今よりも
今を変えようとする
未来への意志が 一番重要なんだと
今からでも 間に合うと思わないか?
翁