2004年に「はてなダイアラードラマ百選」を書く時にVHSで観返して以来なので、凡そ十四年ぶり。
本人にとっては些か複雑なところかも知れませんが、個人的には本作が広末涼子の代表作だと今でも思っています。
昔は早川藍や牧村紘毅ら、収容生側の視点に寄って観ていたけれど、今ではすっかり有明達教官の方が近くなってしまったなぁ、と。
単純にドラマとして面白いとか好きだと云うこともあるんですが、やっぱり本放送を観ていた時の自分の気持ちと云うか感情を呼び覚まされる、と云うところもあるんですよね。だから余計にエモく感じると云いますか。
また『この世の果て』とあまり間を置かずに観たせいか、或いはもし砂田まりあと有明悠が出逢っていたら……なんて益体もないことを想像してみたりもしました。
それと今回、発見だったのは井川真白の義父役が小野了さんだったと気づいたことですかね。
何はともあれ、愛と友情と永遠を描こうと果敢に挑んだ本作は、野島伸司の最高傑作(の少なくともその一つ)であると、僕は思います。