留

高慢と偏見の留のレビュー・感想・評価

高慢と偏見(1995年製作のドラマ)
5.0
古今東西、恋愛ドラマ史上最高傑作か?
久しぶりに、というか通して一気に見るのは実は初めて。NHKの放送で一度見てDVDを購入し3日ぐらいで見た時以来かな?以来、好きな場面は何度も何度も見たが通して見たことはなかった。
ブルーレイ入手後、DVDは従妹にあげてしまった。
これはTVドラマ ミニシリーズとして、オースティンの小説をたっぷり時間を取って描き切っている。堪能した5時間数十分だった。
制作側にオースティン愛があふれている。それが直に伝わってくる。脚色も演出も衣装装置も俳優も、みんなオースティンを愛している。単なる愛でなく敬愛である。

ネザフィールドの舞踏会シークエンスにだけ出てくる若い娘(1万ポンドの持参金があると後にわかる)がジェーンを見る目の厳しさとか、すごく細かいところまで手抜きなしに描いている。

ダーシーが池に飛び込んでずぶ濡れでリジーと会い、チープサイドに住む商人の伯父夫婦に最大限の敬意を示すあたりの幸福感、高揚感は、恋愛をモチーフにした映画、ドラマでも最高の数十分ではなかろうか?

終盤、キャサリン・ド・バーグがベネット家にやって来てリジーに『ダーシーと婚約だの結婚の約束だのするな!』と命じる。『私は自分が幸せになる道を自分で選びます!』と拒否するリジー。素晴らしい!
リジーには全オースティンのキャラクターのなかでも最も独立心の目覚めを感じる。あとはアン・エリオットかな?

もっと気軽に頻繁に見よう。