ーcoyolyー

高慢と偏見のーcoyolyーのレビュー・感想・評価

高慢と偏見(1995年製作のドラマ)
3.4
ラストのキスシーン、コリン・ファースが段取り間違ってカメラと被りそうになって慌ててコース変えてたの可愛かった笑 コリン・ファースは歯も乳歯みたいで可愛い。

諸事情でしばらく「高慢と偏見」関連の映像化作品見続けることになるんですけど、これは大体原作に忠実だった。この国のこの時代のこういう人たちがどんな服を着てどんなものを食べてどんなところに住んでどんなダンスを踊ってどんな音楽をどう演奏するのか時代考証きちんとして再現してくれると原作読んでイメージしてたのと結構違ってたりしたので参考になった。

ただ、リジーはこういう人じゃないよね?役者さんが悪いというよりなぜこういうキャスティングになったのか分からない。このリジーは身のこなしが軽やかに見えないんだよね。なんでこうなったのかを考えたらおっぱい採用なのかな?としか思い浮かばない。この時代のドレスを着せるにあたっておっぱいあった方が当時の着こなし方をわかりやすく再現できたのかな?「身軽で瞳が印象的なリジー」という外見的な特徴には当てはまらなかったよね。映画「プライドと偏見」のリジーがキーラ・ナイトレイで彼女に関しては違うところは強いて言えば綺麗すぎるかもしれない、くらいなので、これはリジーじゃない、と最初から最後までずっと思い続けてしまった。

このドラマ全般的に女性の撮り方がおざなりで常に男性キャストが最優先で映えるように気を配っているので監督か作り手の中の有力者にゲイの人がいるのかな、とすごく気になった。女性監督だともっと女性のいやらしさというか、女性のリアルで生々しい姿を押さえそうだけど、ここでは単に興味なさそうな撮り方になってる。ビングリーやダーシーに関してはキャスティングから何から行き届いた配慮を常に忘れないのに、女性となると主役のはずのリジーですら雑な扱いになってて思い入れ感じられなくて興味ないの伝わってきてすごい。リジーがこんなにもっさりしててもどうでもいい。キーラ・ナイトレイ路線だとコリン・ファースの美しさを邪魔してノイズになるからむしろもっさりな方がいいくらいのある種の気概が漲ってる。

だって一番魅力的なカップルがリジーとダーシーじゃなくてビングリーとダーシーのブロマンスなんだもの。リジーは完全にダーシーの引き立て役。

ビングリー役のクリスピン・ボナム=カーターはヘレナ・ボナム=カーターのいとこだと見かけてびっくりしたけど納得しました。顔似てる。私ボナム=カーター家の顔が好きなんだろうか?
そしてコリン・ファースの横にはボナム=カーター家の人間を置いておくと収まりが良くなるのだろうか。ダーシーとビングリーが並んで立ってた時にり英国王のスピーチ」のコリン・ファースとヘレナ・ボナム=カーターを思い出したら空気感ちょっと似てたよ。
ーcoyolyー

ーcoyolyー