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ハップとレナード〜危険な2人 シーズン3のtokyoflaneurのレビュー・感想・評価

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見応えのあるシーズン。最終なのが勿体無いが、まぁ仕方ない。

前2シーズンに比べると、シリアス感がグッと上がり、少し重い内容になっているが、ハップとレナードのチグハグぶりやボケに救われる。

グローブタウンという白人至上主義がまだ色濃く残る町にフロリダが仕事で向かい、連絡を断つ。ハンソンに頼まれ、ハップは捜索に向かう。周りの言うことを聞かずレナードを連れて。

舞台がテキサスということでか、前2シーズンにも見え隠れしていた人種問題や男尊女卑、性的嗜好と言った差別をしっかりと軸に置いている。ハップが夢の中で「そんなことは10年後には無くなっている」というのが象徴的。

特に敵役にKKKを置いて、それが町やシェリフを取り込んでいる、という流れなどはBLM運動でも言われていることなので、よりリアルに感じる。KKKを滑稽に描いていないのがちょっと新しいムーブメントなのかもしれない。

もうひとつの軸にあるのが「赦し」。ハップとレナードはお互いの赦しを心の中で乞い、全シーズンで嫌なやつだったスニードも良い奴として再登場…。そうして考えると、このエンディングはなんだったのか、悩んでしまう…。
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