megland

よくおごってくれる綺麗なお姉さんのmeglandのレビュー・感想・評価

4.8
予想に反して、現実的な色んなことを含んでいてすごく良かった。

息苦しくパッとしない日々と、ままならないつらい出来事や人生を、優しい音楽と詩的な映像で浄化してくれてるみたいだった。
音楽センスが本当に絶妙。音楽で何割か増しでいいシーンになってる気がする。

自分がうまく立ち回ればとか、良かれと思ったことがズレてたり八方美人と疎まれたりする、そういう誰もが陥りがちな状況をソンイェジンが絶妙なバランスで演じていた。引き出し多いな、すごいなもう。
チョンヘイン、無色透明な雰囲気でふつうっぽいのにとても良かった、好きすぎる。。

韓国の近現代史をほとんど理解できてないと痛感させられたのが小説『82年生まれ、キム・ジヨン』だったけど、小説の主人公と同世代であろうヒロインの生き方、葛藤と成長の物語だと思う。

母親世代が置かれていた社会常識、男尊女卑、経済格差などの価値観が、娘世代に与えるプレッシャーって、どうにもならなくて苦しい。
生まれた時代で根付く価値観って、時に不条理だったりするから。過干渉の親が子供に植え付けた価値観が、ヒロインの性格に大きく影響し行動に現れてるところにすごく同情する。

弟が母親に、過干渉は暴力だって言ったシーンに救われたし、メッセージ性が強い気がした。 ほんと後半はイライラやきもき。ただの恋愛ドラマだと思うと痛い目にあう。

でも、年齢差関係なく世代関係なく、人を愛すること愛されることで人は変われるし生きていける、そうであってほしいとしみじみ思う。

ひとを愛するときは、ソ・ジュニのように。