「愛の不時着」の同じ脚本家ということで見たが、愛の不時着がロミオとジュリエットだとしたら、この作品は人魚姫。恋した人間に愛されないと死んでしまう人魚の話だ。
なによりチョンジヒョンがすばらしい。1話のエピローグで、ジュンジェが心配してくれたことに気づいて初めて笑うシーン、すごくいい。アイスを食べて足を踏み鳴らすのも、ジュンジェを見て笑顔になるのも、胸がジーンとするくらいいい。
「男性がケアをする」という視点は愛の不時着で指摘されたけど、この作品でもそうなんだよね。ジュンジェはシムチョンに毛布をかけ、水に濡れないように気を配る。心を読まれたくないと言われれば、無理にヘッドホンをして聞こえないようにする。大事なところでシムチョンはジュンジェを守る。
二人の前世と今世がところどころで絡むけど、謎解きの要素も楽しい。もう一度見ても楽しめるのではないかと思う。
