えぬ

青い海の伝説のえぬのレビュー・感想・評価

青い海の伝説(2016年製作のドラマ)
2.0
いかにも「星から来たあなた」の二番煎じという感じだし、同じ頃に放映されてた「トッケビ」と小ネタなんかがいろいろ被るところがあって「???」だし、何よりありがちに前世を絡めたストーリーがつまんなすぎた。やたらと長くて最後まで到達するのがしんどかった。

一番困ったのが、ヒロインが全然かわいく見えなかったこと。チョン・ジヒョンはちょっと個性の癖が強いので「星から来たあなた」のような、人間のヒロイン役(それもちょっと乱暴な感じ)だとそんなには気にならないけど、人魚姫のような「人間でないものに備わる神秘性」みたいなものもその向こう側…な奥行きも全くないし、自分には正統派美人に見えないのでぞくっとするような美しさなんかも全く感じられず、おかげでますます薄っぺらいドラマに見えてしまった。キャラにまつわるコメディっぽさがこれまた面白くなくて、キャラの魅力という点ではますます足を引っ張ってしまった。

イ・ミノも詐欺師設定もどうなのって感じだったし、こちらも全く魅力的なキャラクターに見えず…。

チョジョンソクは好きな役者だけど、彼も神秘性を感じないというか、人魚のイメージからは程遠くてかなりな違和感が…。

あと家中トリカブトの花だらけって、普通にバレるし怪しまれるだろうと思う…。韓国ではどうなのか知らないけど、日本じゃ首都圏近郊のハイキングに人気なその辺の低山でもよく見る程度のポピュラーな植物だし。そもそも、漢方の材料(附子)として韓国でも昔からお馴染みな存在なはずなんだし。

同じ脚本家・同じヒロイン・似たようなファンタジーロマンス設定でも、天才演出家チャン・テユが抜けると、こんなにも落ちるのか…みたいな驚きの方が大きかった。
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