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イ・サンのkoppepanのレビュー・感想・評価

イ・サン(2007年製作のドラマ)
4.8
史劇が好きで、韓国のものも良く観ますが、中でもイ・サンはとても好きです。(個人的にはトンイの方が少しファンタジーな感じがします)
子供時代からとても面白く、子役達が素晴らしいですね。韓国ドラマはわりと親子や、子役から大人を似た人を選んだりするので、その点お話が観やすいですが、イ・サンでは、子役の子のサンの演技をイ・ソジンが研究し、子役が演じたサンを演じたそうで更に違和感がなく観ることが出来て、役者魂を感じました。
主役3人、特にサンは本当にハマり役です。
(テスは子役から大人になり一気に顔が濃くなりましたね笑)
所謂大河ドラマのような感じで、歴史上の人物の生涯のお話なので、とても長いです。
トンイなどとは違い、恋愛パートより政治や権力争いが物語の大半なので、そう言った面で好き嫌いが分かれそうです。
幼い頃から命を狙われ続け、陰謀により父親を祖父によって殺されてしまうと言う壮絶な人生にも関わらず、素晴らしい政治をした正祖ですが、その人物に対するリスペクトを感じられる作品です。
ソンヨンもまた実在の人物、宜嬪成氏がモデルとされていますが、実際には恵慶宮のお付きの女官で、恵慶宮のお気に入りだそうで。
サンが唯一自分が選んだ側室であり、何度も寵愛を受けるようプロポーズしたとかしないとか。
幼い頃から知っていて、常に命を狙われていたサンにとって数少ない心を許せる存在だったのかも知れませんね。
そう言う点も含めてより史実に近いお話なのかもと思いを馳せられるのも最高でした。
初めて観たのはかなり前になりますが、今観ても色褪せない良いドラマです。

これは評価に関係ないですが、サンがお忍びで図画書に来る時の、ソンヨンの後ろにゆっくりフェードインしてくるのは良いシーンなのに毎回笑ってしまいました(笑)
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