Netflix版より、断然こちらの方が原作の映像化に成功している。
● EP.1-2: (1) 射撃主と農場主仮説は、なるほどと思う。《法則》を人間は手にできると思っているけれど、それは単なる人間目線から見た「全能性」と恣意性によるものかもしれないし(Shooter)、経験的仮説からの推測に過ぎないかもしれない(Farmer)。(2) カウントダウンが始まる。
● EP.3: (1) 汪淼の主観的経験からすると、カウントダウンほどの明瞭な「映像」が、専門家からさえも飛蚊症や「心の問題」が原因として診断されてしまったら、やりきれない怒りを覚えてしまうのも、わかる気がする。(2) 文明の「高等さ」とは、一体何を意味するのだろう。カウントダウンのように、原因がわからない、何らかの現象を引き起こす能力を指すのだろうか。(3) 申博士より、ナノ・プロジェクトを中止するよう進言を受ける。
● EP.4: (1) 自身の専門領域で超常的な現象に遭遇したら、SF仮説が一気にリアリティを増す。この感覚はわからなくないように思う。(2) ナノ・プロジェクトは、汪淼の現在の社会的責任・地位だけではなく、個人の存在意義・アイデンティティにも直結するくらい、大切なものだったのだと思う。それが、応用科学者として生きる、ということなのかもしれない。(3) 汪淼のような科学者ですら、「超常現象」を手品と考えずにはいられない。そんなとき、「全世界があなたのために瞬く」と言われたら。(4) 周楠医師から、カウントダウンの情報を聞き出し(個人情報が全く保護されていない)、申玉菲とも関連づける史强。人の心を読む力に加え、推論能力も高い、実践的な刑事だと思う。
● EP.5: (1) 宇宙の瞬きに狼狽・憔悴する汪淼の演技を見て、なぜ张鲁一さんが選ばれたのか、よくわかった。(2) 宇宙の問題と哲学的問題は、接続する。人類はどこから来て、どこに向かうのか?宇宙の始原は?(3) 同時に、科学は人間の欲望=商業的価値にも結びつく。
● EP.6: (1) 汪淼と大史の関係性がよい。極限の状況においては、共在している感覚を共有できるだけでも、救われるのだろう。(2) 常識の範囲外のことが起こると、科学的恐怖に人々を陥らせる。神話は、(当時の)人間にとっての超常現実に説明を求めた結果、生まれたものなのだろうか。
● EP.7: (1) 潘寒の動きが怪しすぎる。(2) 三体ゲームへの誘い。太陽運航の法則を見出すことが、目的。
● EP.8: ある意味、人類史をRPG化する《三体》の世界観。科学边界の入会テストでもある。
● EP.9: 申玉菲とのコンタクトが続く。「主」とは?
● EP.10: