このレビューはネタバレを含みます
AppleTV+で。
これ、実在の人物を基にした話なのかなって調べたらベストセラー小説の実写化で主人公のエリザベス・ゾットはフィクションだった。
1950年代、女性ってことで差別を受ける優秀な科学者がひょんなことからテレビでお料理をすることになった話。
全8エピソードのリミテッドシリーズなので1週間かけてみました。
面白かったです。
ブリー・ラーソンがやりそうな役をブリー・ラーソンがやってるのでハマってました。
面白かったんですけど、わたしがみたかったストーリーとちょっとかけ離れてしまってそこが不満。
科学でお料理するテレビ番組の話だと思ってたのでちょっと拍子抜けだよね。
もっとお料理番組のエピソードがみたかった。
もっと”平凡の主婦”を勇気づけるエピソードがみたかった。
わたしがこのドラマで一番感動したのがエリザベスが観客の”平凡の主婦”に向かってあなたなら心臓外科医になれるわ!って断言して実際に”平凡の主婦”が医学部まで進んだところだよ!!
こういうエピソードがもっとみたかったんだよ!!
正直、カルヴィンのルーツよりテレビ局の人たちの話がみたかった。
マッドの宿題の家系図のせいだよな。
カルヴィンの過去なんでどうでもいいって思っちゃったよ。
最終回前のエピソード7でいきなり牧師さんとの文通を延々にみせられて困っちゃったよ。最終回前にその話入れるの!?
ウォルターのキャラすごくいいのにそんなに出番なくてもったいない。
最終回、フランとくっつくの安易。それならもっとウォルターとフランとの関係を描いて欲しかった。
エピソード3で犬のシックスサーティー目線の話も全部通してみると、それで1エピソード使うのもったいなくない!?って思ったり。
マッドを産んで即7年後に飛んだのはヨシ。
マッドが女の子でひとりぼっちのおデブちゃんだったってひっかけ演出もよい。
おデブちゃんがウォルターの娘でそれがきっかけでテレビ局にスカウトされるのもよい。
エリザベスが健康によくない商品を扱ってるスポンサーを拒否して、上司のフィルに謹慎くらって、周りのスタッフに「勝手なことされると(給料が入らなくなるから)困る」って言われてシュンとなるのもよい。
そこから、すぐに謹慎期間は自分がスタッフに給料を払うけど?ってフィルにギャフンと言い返すものよい。
面白いエピソードは大体テレビ局関連なんだよな~。
なんかもったいなかった。
最後にカルヴィンの本当のママが出てきて実はお金持ちでした。科学者の彼に助成金だしてましたってオチだったんだけど。
エリザベスの番組がスポンサーなしで困ってる展開だったのでカルヴィンママが新しいスポンサーになるのか?って思ったけど、新しいスポンサーはタンポンでした。
エリザベスは結局テレビを降りて科学者になりました。
その資金はカルヴィンママの財団からもらいます。
隣人のハリエット家族、ウォルターと娘、フラン、産婦人科の先生、カルヴィンママと弁護士さん、牧師さんとエリザベスとマッドの周りには素敵な人たちがいます。みんなでお食事します。わたしたちはファミリーよ!!で、終わり。
やっぱりアメリカ作品は『ファミリー』力が高くないとダメですね。