上海十月

東京裁判の上海十月のレビュー・感想・評価

東京裁判(2016年製作のドラマ)
4.3
当時見たはずなんですけど、すっかり忘れている。先日、小林正樹の「東京裁判」を再見したりしてたんで見る気になる。被告人は、当時の映像をカラー化して使用。本物には誰も勝てない。各国から集まった判事の葛藤がメイン。有名なパル判事が、戦争を裁けるのかと戦勝国にとって面倒臭い事言い出し混乱させる。ソ連は、スターリンの言う通りだし、フィリピンは、憎しみで貫徹されている。他の判事の脳裏には、日本への空襲、原爆を身近に感じながら戦勝国の罪は?と。オランダ代表のレーリングの葛藤とエタそして竹山道雄(ビルマの竪琴)との交流が物語の軸となり、この裁判で各判事が戦争とはと言う究極の問いに向かい合う。そして、国際政治の妥協により終結を見る。そして現代。ウーン恐ろしいほど変わらない。でもこの裁判で人類は、ほんの少しだけ前進したのかもしれない。たとえ焼け石に水だとしても。
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