菅藤浩三

あんぱんの菅藤浩三のレビュー・感想・評価

あんぱん(2025年製作のドラマ)
4.5
朝ドラまんぷくと同じで、最初はぜんぜん注目されないんだけど最後はスカッと大成功みたいな作品かなと予測してみてたんだけど、大成功するまで想像以上に日の当たらない時代が続いて非常に深かった。三姉妹にするとか幼馴染にするとか史実をずいぶん変えているけど、変えたことでかえって面白さが増してるてのがさすが手練れの中園ミホ。
 今田美桜は指名だとばかり思ってたけどオーディションだったのね。三姉妹が河合優実に原菜乃華という演技オバケだったので、可愛さ一番でも演技力はそう目立たなかったけれど、可愛いから許す。だから北村匠海も戦争の場面以外はただのいい人て印象しか残らんかった、むしろ妻夫木聡のほうがいいキャラをだしてた。
 プレゼントを贅沢だからとつっかえす愛国少女への没頭ふくめ戦争にまじめに向き合った脚本がさすがのもの「やなせたかしを描くということは太平洋戦争を描くこと」本質を貫いてるねえ中園ミホ。本編に入らなかった特別編4話もどれも面白かった。やはり一番良かったのは河合優実と細田佳央太のシーンですよね、ゲストだと津田健次郎と戸田恵子が好きでした。単発のエピソードは無いけど最初から最後までリタイアせずにあの空気感をキープできたのは、ふてほど阿部サダヲがいたからだと思います。最後に、主題歌はロック版でなくバラード版にしてほしかったラッドウィンプス
菅藤浩三

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