ドンキーホーグ

ツイン・ピークス シーズン1のドンキーホーグのレビュー・感想・評価

ツイン・ピークス シーズン1(1990年製作のドラマ)
3.9
神経を逆撫でするようなキャラクターを作らせたら、リンチの右に出る者はいないのではないか。
綺麗な女の子を、神懸かり的に美しく映す手腕がすごい。完璧な角度で、完璧なライティングで、表情を捉えることで、信じられない美しさを演出する。と同時に、美しくもどこか歪んでいて、その不気味さからなんとも魅力を感じられないのが不思議だ。
例えるなら、ものすごく芸術的なムカデの写真を見たような感じ。脳が「美しい」と「醜い」を同時に感じている。

見ているときは、新学期で新しいクラスメートと顔合わせをして居る感じに近い。とにかく新しい顔・名前がどんどん出てきて、関係性がどんどん更新されていくので、とにかく覚えるのに必死。

不思議なことに、見始めたときは全てのキャラクターが腹立たしく思えたのに、シーズンを終える頃にはいくつかのキャラクターに対して愛着が湧いてくる。

それはそれとして、
クーパーの絶妙な「(^∇^)b」がたまらない。アルバート捜査官、ひたすら皮肉ばかり言って殴られてるけど憎めない。