このレビューはネタバレを含みます
なんてショッキングな話だろう
駐在先(しかも中国)で犯罪に巻き込まれるなんて最悪だ
ということで異国であることはあるけど、駐在妻のキラキラライフ話では全くない
お話のキャラクターたちが秀逸でわたしにとってはすごく面白いドラマだった
マーガレットは、ガスは亡くなってるいるわけではなく行方不明である以上、ガスは今この瞬間も苦しんでいるかもしれないのに、調査はどれくらい進んでいるのかもわからず、さぞかし苦しいだろう。ギリギリで正気を保っているところが胸を打たれる。さすがのニコールキッドマン。
クリミナルドラマなのに事件解決というわけでなく、最後まで解決しないのがとてもリアル。
あくまで生活に焦点を当てているドラマだなあと思う。
冒頭の加害者側の話という観点はお話としてすごく面白い。
マーシーは自分に呪いをかけている自己否定が強烈なキャラで、事件が起きる前から絶不調。妊娠が未来の希望となっているところがありきたりだけどおもしろい。イライラするキャラではあるけど、心の底から応援したくなる。あの怒ってくれた香港人の彼女がいい人すぎて泣いた。
ヒラリーは...この脚本の父親エピソードが素晴らしすぎて。2号さん家族の子供が出産していることやお父さんはいい人だって言ってきた瞬間、ヒラリーの気持ちになり過ぎて怒りで泣きそうになった。
許すことは難しいことだけど不条理に耐えて日々を生きている主人公たちに最後は希望が見えるから、何もすっきりした状況ではないけどすっきりした気分になる不思議ドラマ。
続き観たいけど、多分ないんだろうな。
ルルワンが個人的に刺さりまくるということがわかってしまった回でした。