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昼のセント酒のはのレビュー・感想・評価

昼のセント酒(2016年製作のドラマ)
2.5
営業マンが仕事をサボって昼間から銭湯→飲み屋を満喫する話。

自分もお風呂大好き派閥として身の回りのスパ銭温泉は大体網羅しているが、ちょっと敷居が高い銭湯の入り口として非常に参考になった。
自分がお風呂派だからなのかも知れないが、各銭湯の紹介もサ道より面白かったと思う。
七話の久松湯は割とよく行ってる。

銭湯や飲み屋をストーリーに絡めて紹介というコンセプトは百点なんだけど。
主人公の人物像が0点なのはなんとかして欲しかった。
銭湯の紹介を楽しむより、主人公にイラついてしまいそっちに目がいってしまった。

サボって銭湯、まではまだ百歩譲るとして、飲み屋にまで行く主人公がクズ過ぎて発言のたびにぶん殴りたい衝動に駆られた。
なんで会社の寄生虫に過ぎない虫けらが偉そうに酒だの風呂だの語ってんだよ。
この人は自分がサボってる分、会社の他の人に負担を押し付ける事になっている、という事に対して何も感じないのだろうか。

営業成績トップの同僚に嫌味を言われるシーンが多々あるのだが、この同僚には嫌味どころか、毎日マウントポジションで小一時間主人公を殴るくらいの権利はあると思う。
人との繋がりがどうとか、一丁前に口答えしてんじゃねー。

しかも昼サボった結果として、残業して徹夜で帳尻を合わせる(もちろんミスも残す)と言うセルフブラック体質。
こういう人間が増える事で、全体の帰宅時間が遅くなり、職場のブラック化が加速するんだと思う。

営業成績トップの人間がサボる、とかの設定ならまだ許せたかも。
つうか普通に個人事業主の設定にしてくれれば、なんの疑問もなく楽しめたんだけど。

仕事をしっかりこなした後のビールのうまさやお風呂の気持ちよさを描いた方がよかったのでは?
逆に言うと、そちらの気分の良さを味わう事ができない主人公が哀れに思えた。

声が変な女の子は面白かった。
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