Netflix制作のドラマ。
日本人の原作、脚本、監督ではあるが空気感はアメリカ製みたいな感じ。Netflixだからそうなのか、監督がその方向を目指しているのかはよくわからない。
地面師というアナクロな詐欺のお話なので派手なアクションより会話中心だが妙な迫力と緊迫感がある。
2話からは殺人も絡んでくる。また、ヴェテラン刑事と若手女性刑事というアメリカ風の設定が重なってくる。
エピソードを重ねると俄然危ないシーンが増えてくる。
反社会的な暴力も駆使する。
知能を駆使し、暴力もフル活用する。
キャストが本当にクセが強く全員悪役が似合ってしまう。
リリフランキーとピエール瀧は「凶悪」の2人じゃないか。
土地を見るだけで金の匂いを嗅ぐ強欲な人間たちへの地面からの復讐なのか。グループのリーダーのモチベーションがよくわからないが襲いかかる熊を撃った際に感じたドラッグでもセックスでも得られない快感のためか。
人を殺すということに異常に興味を示すリーダー。
日本の土地は全て誰かしらの所有者がいると聞く。
アメリカには所有者が不明な土地がたくさんあると。
地球上で勝手に所有権を設定し、財産とする人間たち。
そんな人間の業にフォーカスするなら辻本の家族のストーリーはなくてもよかったんではないかなとも思う。
欲の塊となったアコギたちをもっとえげつなく描いてもたりないとも思う。
登場人物はみんな芸達者で本職の役者でないリリーもピエールも安定の演技力。
その演技力の故か、女刑事役の池田エライザとの演技力の差が歴然と見えてしまったのは残念。演技力の差は演出でカバーできると思えるが。