カイル

セックス・アンド・ザ・シティ シーズン6のカイルのレビュー・感想・評価

5.0
シーズン6はいよいよ最終シーズン。これぞSATCという素晴らしいシーズンでした!
このレビューはSATCに対する愛が溢れすぎていますのでお好きな方だけ読んでくださいね(o^^o)
面白いドラマってだんだん終わりが近づいてくると思うと寂しくて永遠に終わらないで欲しいという気持ちになるんですよね。だから早く先が観たい気持ちと観るのがもたいないっていう気持ちが交錯してへんてこりんな心境になります。
シーズン1のあの軽いテンションから考えると深みが増しましたね~あれから時が過ぎ皆それぞれに年を重ね人生の新たな局面を迎え、彼女たちの恋愛も山場を迎えるわけです。

エピソード1から2にかけて、ハリーと結婚を望むシャーロットの前に立ちはだかる宗教の壁。キリスト教徒でありながらユダヤ教に改宗すべく奔走するシャーロット。その一途さは相手によってはかなりウザいと感じますね。でもそんなシャーロットを受け止める度量をハリーは持っていました。見た目は全然いけてないけど頭がよくてユーモアがあってハートがある。そんなハリーの良さに惚れたシャーロットは成長しましたね。そんな理想のカップル、シャーロット&ハリーですが一度は分かれてしまいます。

エピソード2で、サマンサはイケメンウェイターのジェリー(のちのスミス)と会います。まあ今までの流れからいくとその場限りの関係に終わるかなと当然思っていました。まさかその後この二人が伝説のカップル(私の中で)になろうとは予想だにしませんでした。

キャリーとバーガーに関しては、エピソード1から7まで描かれていますが、琴線に触れる場面は全くありませんでした。ただジャック・バーガーという名前がジャック・バウアーみたいだなぁというところだけすごく印象に残ってました。

エピソード6では、シャーロットが行ったシナゴーグ(ユダヤ教徒の集まり)に偶然?居合わせたハリーがシャーロットにプロポーズします。私が知ってるプロポーズシーン史上最高のものでした。

エピソード9では、キャリーが友人キラの出産祝いに行くも(玄関で靴を脱がされ)買ったばかりの485ドルのマノロ・ブラニクを盗まれてしまう。キラはその靴を弁償してくれるどころかキャリーの金銭感覚を非難するかのような発言。かつては彼女だって自分と同じようにマノロ・ブラニクを愛用していたのにと憤るキャリー・・・結婚して家庭を持ち子供が生まれるとこんなに価値観が変わってしまうの?でも現実問題仕方ないことですよね~既婚女性と未婚女性のその辺の温度差を上手に表現しています。そしてキャリーは妙案を思いつきます。キラに結婚報告のカードを出します。「私は結婚します」相手は“自分”と。そしてキラからお祝いのマノロ・ブラニクが届くのです。
最近では“自分婚”が静かなトレンドになっているようですね。

エピソード10ハイスクールのカルテでは、キャリーが友達のスタンフォードとダンスするところが大好きです。流れる曲は、シカゴの「If you leave me now」いい曲ですね(#^.^#)

エピソード11では、ビッグが心臓の手術をするためにN・Yに一時的に帰ってきます。人間って病気になると急に感傷的になってしまうのでしょうね。でも過ぎ去ってしまえばまた元に戻ってしまうのが人間の常です。

エピソード12で、キャリーはロシア人アーティストのアレクサンドル・ペトロフスキーと出会います。彼を演じるのはミハイル・バリシニコフ。2017年世界文化賞の演劇・映像部門で受賞していましたね。
そういえば前のシーズンで確かドナルド・トランプも出ていましたっけね。

涙した忘れられないエピソード13。サマンサがかつての恋人リチャードと再会し勢いでセックスしてしまう。サマンサにとって後にも先にもないであろう後悔。そんなサマンサを純粋な愛で包み込むスミス。見た目だけじゃなく心までもこんなに美しい人っていますか?!

エピソード14では、ミランダ&スティーブがいよいよ結婚です。この日、サマンサは皆にがんであることを告白します。でも悲観はしない。4人で話しているとき険悪なムードになれば「だれかがんの話聞きたい?」とスイッチャー(流れを変える人)のツールにしたりサマンサだからできることです。さすがですぜ姐さん。

エピソード15の病院でのサマンサと尼さんとのやりとりも面白かった~

エピソード16では、治療の影響で髪が抜けていくサマンサ。髪は女の命。辛いですよね。でもそれならいっそ坊主にしてやるとバリカンで頭を刈るサマンサのその大胆で潔いオコトマエなところ益々惚れました。それを見たスミスが自分の頭も刈るという行動に出る。モデルにとっても髪は命のはずなのに。でも丸刈りのスミスカッコイ~!

エピソード18でキャリーはアレクサンドルとパリへ行く決心をします。彼女にとって一大決心。なぜならキャリーにとってN・Y=人生だからです。

エピソード19では、サマンサが乳がんのスピーチをするところが大好き!最初は形式ばった、らしくないスピーチしているけれど治療の副作用で汗だくになるうちに・・・ついにはぶっちゃけカミングアウト。しら~っとしてた観客が皆どんどんかつらを外して拍手喝采、そして会場にはちゃんとそれを見守るスミスがいます。

エピソード20。とうとう最後のエピソードです( ;∀;)
スティーブのお母さんが認知症になってしまい街を徘徊します。それを必死に捜すミランダ。ゴミ箱から腐ったピザを拾って食べている義母を発見したミランダは家に連れ帰ってお風呂で背中を流してあげます。結婚前からいたハウスキーパーのマグダはミランダに「偉いですよ。さっきのあなた愛がありましたよ。」と言います。ここはとても泣けました。
そのころ、パリで孤独を感じていたキャリーは無くしてしまったと思ったネックレスを見つけることが出来ます。ストリートフェアで皆で買った名前のネックレス。決して高価ではないけど、どんなブランドやダイヤのネックレスよりもキャリーにとっては大切な宝物だったのです。そしてラストは・・・シーズン1では、まさか結ばれるなんて夢にも思っていたかったビッグが現れたのですからもう本当夢のようでした。

ここまで来るのに本当紆余曲折を経てきたので素直に感動出来ました(^^)様々な愛があふれる大満足の最終回でした~
たくさんの感動をありがとうSATC!
カイル

カイル