フェミ研ゼミ

わたしを離さないでのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

わたしを離さないで(2016年製作のドラマ)
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人は“在った物”がない世界には戻れないの。

臓器提供のために生まれた生殖能力を持たない提供者(クローン人間)の彼らに心があるということを知らないように生きる外の人間。
提供者は外の人間と同じように車に乗り、買い物し、恋人と戯れ、親友と喧嘩をし、音楽で心躍り普通に生きている。
でも外の人間はそれを知っていながら提供者としてのみ存在することを黙認している。

ペットとして、動物を愛でる人。
ミニブタや鳥を飼っている人もいながら、食肉用に家畜とされる動物がいるのが当たり前の世界と同じく。

人は誰かの何かの犠牲のもとに生活の豊かさ便利さを手に入れてる。
この便利の裏に何があるか考えながら想像しながら生きることがたまに辛くなることがある。

人一人が生きるために苦しい思いをしているものものがあると思うと生きるのシンドい。
それでも我々は生きなければならないのか。
春馬くんのこと想いながら深く考えた。
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