タキ

笑うマトリョーシカのタキのネタバレレビュー・内容・結末

笑うマトリョーシカ(2024年製作のドラマ)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

あまりストーリーを複雑にせず、清家一郎という政治家が傀儡ではないか、彼を操っている人物は誰なのか、という謎ひとつで最後までよくもたせた。金曜日の夜という時間帯でもあり、頭が疲れなくてほどよい。ハヌッセンハヌッセンうるさかったけど、ヒトラーを操った男のような人物が裏にいるのではないかという触れ込みはセンセーショナルではあった。
しかし、真相に関してはたいして驚くほどのものではなかった。元来、政治家とはあんなものではないかと思う。お神輿は誰でもよく(訴求力のある魅力的な人物ならなおいいが)誰が担いでいるかが大問題なのだ。
人から見下されるのがなにより嫌で、それが自ら行動を起こす原動力になっており、究極、政治はどっちでもいいのに国のトップに成り上がってしまうヤバみあふれる清家一郎を櫻井翔が好演。彼の出自がアイドルであるということも考えるとかなり面白いキャスティングだった。
道上(水川あさみ)が清家一郎の告白を聞いている時の表情がよかった。ビックリしているというより得体の知れない気持ちの悪い生き物を見ている目だった。上手い。
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