「同性愛は恋愛じゃないんですか?」
これぞNetflix。日本でも「ELITE」や「13の理由」のような海外向けのティーンドラマを作れるというのは知らなかったなー。
映像・音楽の感じが日本ぽくなかった。
その試みは高く評価したい。
本作では同性愛や年の差恋愛などのセンシティブな内容や家庭問題なども絡み合っている。だからか単純な恋愛ドラマではなくヒューマンドラマというジャンルなのは理解できた。
恋愛というテーマだから恋愛ドラマにしよう、と安直な結論に至らなかったのはいいね。とはいえ、監視社会や多様性問題などにアプローチしようとしてるからテーマが恋愛だけとは言えないが。
もう少し頑張ってほしいところを挙げるなら登場人物の活かし方。
中にはこの登場人物そんなに必要かな?と思う人がいた。
三上愛は今後大物女優になりそうな予感。
┈┈┈┈┈ネタバレ┈┈┈┈┈
相関図がややこしくなってくるのはシーズン2からなのかな。それとも新キャラをバンバン追加してくるイメージなのか。個人的にはまだ活かしきれてないキャラクターを存分に活かしてもらいたい。
演出面で良かったのは、大事な主張はカメラ目線で正面から撮る手法。最後の裁判なんかは13の理由みたいだった。
ここでわかることは、本作は1番に自由意志について説いてるということ。
6話~後半失速した感じ否めなかったけど、最終回は裁判の結果も、その後の学校での投票の流れも良かった。
ただ、校長の動機は少し肩透かし感あった。自分の娘が〜という方がまだ理解できるような気がする。
そして何よりもシーズン2へのあの繋ぎは正直あまり期待してなかった。シリーズ化させたいのはわかるけど、展開がややくどい。それまでの裁判から主人公の夢が見つかった流れが最終回として完成されていただけに、最後の最後で崩された感じがした。
メッセージ性が薄まってしまった。
シーズン2はラブキのストーリーじゃなくて、生徒VS校長という風に趣向を変えてくるべきだった。
また生徒VS生徒か…という感じ。校長が生徒を利用してるとかならまだわからなくも無いが…それをするなら、「50万であなたの恋愛を守ります」は要らない。
それだとLoveキーパーとあまりやってること変わらないよな。
他人に移っただけで…とにかくラストがもったいない。あれがなければもう少しスコアは高くなった。
余談だけど、終始三上愛が小松菜奈に似過ぎて驚いた。