40代の女が「女子」と名乗るのは現実から目を背けていてイタい！という盛大なdisりを世間から叩きつけられる#1。ツライ。
そんな封建的で無神経な価値観に染まっているのは男性だけでなく主人公の後輩女子たちもそうで、なぜそんなに攻撃的なのか不審に思えるほどだが、その強い拒否感はつまり「自分がそうなるのが怖い！」という恐怖心の現れなのだろう。
ではなにが「そうなりたくない」要素なのか？未婚、仕事に打ち込む、の２つの要素、そこからの推測で恋人もいないと思われている。(実際はいたが)
仕事が恋人になり人間の恋人が見つからない状況が怖いという事かと思う。
この価値観、いまの40代以下の世代にはさほど共感されないように思える。むしろ結婚にしがみ付こうとする姿こそ浅ましく感じられるのではないだろうか。５年前ってこんな空気だったっけ？酒井順子のあのベストセラーは2003年に出ている。この話題、ちょっと遅くない？
この先、古い価値観を堂々とはね返す人に主人公がなっていくストーリーなんだと思う。
あさましく時代錯誤な価値観を押し出して、主人公への不当な扱い、そんな逆境を乗り越えてゆく女性の姿を見せるストーリーなのだと予測は出来る。
だけどこの刺々しい語り口がどうにも不快で、時間を割いて見るほど面白みも感じられないのよね。篠原涼子のスーパー美女ぶりも共感からは遠い。髪をかきあげすぎ！リタイアです。
