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下町ロケット 続編のnnnのネタバレレビュー・内容・結末

下町ロケット 続編(2018年製作のドラマ)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

池井戸潤原作の下町ロケットの続編。原作は二冊の小説から構成されており、本作は前編と後編、そしてスペシャル版にて完結する構成となっている。

今回はロケットはそこまでフィーチャーされておらず、農業に焦点を当てている。このポイントは面白い。ドラマでは小説にオリジナルな展開も加えているが、農業作業機「ダーウイン」を巡った争いであることは間違いない。下町工場である佃製作所はまたしても、様々な派閥に巻き込まれ、その陰謀に対して真っ向から挑む形になる。大企業「帝国重工」は相当悪趣味な会社になっており、現代の大企業を映しているような会社体系だ。さすが池井戸さんの小説だけあって、展開は面白い。だが、スペシャル版をやる必要はあったのか。結局は連続ドラマが間延びしただけであり、もう少し展開を速める必要があったかと思う。というのも、この池井戸作品は基本的に大声での演技合戦が繰り広げられるのが大まかな流れであり、そのやり方は下町ロケット1でも十分に使われている。これでは視聴者が飽きるのもわかる。演技合戦だけでなく、ストーリーで魅せるやり方も模索していかないと、視聴率もシリーズごとに下がることになってしまうだろう。同じような展開を見せられている気になってしまうからである。特に原作では活躍がほぼない佃の娘のシーンもやりすぎ感はあるし、オリジナルで付け加えたシーンも間延びにしかなっていない。せっかく今作では佃社長の会社・仲間との信頼関係をベースにした深い演説シーンもあるわけで、そこを最終回にもっていくための脚本のスリム化が出来たのではないだろうか。普通のドラマよりは良作だとは思うのだが、イマイチ熱中できなかったというのが感想である。