まーくん

ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~のまーくんのレビュー・感想・評価

4.0
裏の他局がキムタク&上戸彩で放送枠に恵まれなかったのは残念。皮肉からか裏番組のネタを使うまでに至った。
扱うシリアスな内容などを総合的に踏まえると、金曜ドラマ枠で放送すべきだったかもと思えるこのドラマの平均評価は低いが、堤幸彦作品シリーズが好きな人にとっては小ネタのフィーバー的ドラマ。TBSで言えばちょうどSPECからSICK’Sに至る中間辺りの放送なので、ストーリーの趣旨は違えど共通するものがある警察関連バディもの。
とにかくケイゾクやSPEC出演者が多く(ゲスト含む)、クセも強い。キャラを変えただけの役も居る。
警視庁のバッジもSPECのものをそのまま使用している。
特に北村一輝演じる三ヶ島翔(みかじまかける)は特にそうで、SPECの吉川のキャラそのもの。ちなみに吉川はSPEC『翔』の回で初登場したので、役名についても引っ掛けているのかも知れない。SPECネタは他にも書き切れない程多くあり、特に未詳の張り紙や、遠目に瀬文と思われる人物が横切り、その際には主題歌のイントロのみ流れるなど。更に同局のみならず他局のネタや出演者イジりネタも多くて本編に集中出来ないほど。肝心の本編一番の見所は、大島優子演じる永光麦秋のノンスタントアクションだろう。これは本当にキレが良く、毎回観ていて惚れ惚れしていた。SPECにおいての役柄なんて第1話のアクションで吹き飛んでしまった。過去の出来事から生まれしまったミステリアスで狂気的なイメージと、最終話の垢抜けたギャップも注目。終盤で抑えていた感情が爆発して叫ぶシーンがあるが、鳥肌が立つくらい込み上げるものがある。
このドラマの3年後に生まれた、SPECサーガのSICK’Sにおける木村文乃のイメージは、麦秋からもヒントを得ていると思う。全身黒づくめ服や、寝間着のグレー上下スウェット、髪型や和菓子のジャンクフードが好物な点、雰囲気や声のトーンに至るまで。
タイトルバックもハイスピードカメラで撮っており凝っていて面白いし、ケイゾク・池袋ウエストゲートパーク・トリック・ハンドク・スペックに続く、語尾に『ク』が付く堤幸彦関連ドラマの新たなクレジットとして、ヤメゴクを好きになった。