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デスノートのdaiyuukiのレビュー・感想・評価

デスノート(2015年製作のドラマ)
4.3
夜神月(窪田正孝)は、警視庁捜査一課に勤務する父・総一郎(松重豊)と妹・粧裕(藤原令子)と暮らすどこにでもいるような大学生。 
学業とアルバイトに精を出す日々で、たまに弥海砂(佐野ひなこ)が所属する「イチゴBERRY」のライブに友人と行ったりもしている。 
ある日、彼の前に高校時代に少年刑務所に入った同級生・佐古田(出合正幸)が現れ、親友の鴨田(柾木玲弥)を恐喝。月は佐古田を止めようとするが、逆に携帯を取り上げられてしまう。 
その帰り道、空から一冊のノートが舞い落ちてきた。 
そのノート「Death Note」に“名前を書かれた人間は死ぬ"という説明書きを読んだ月は冗談のつもりで佐古田の名前を書きこむが、翌朝、佐古田が死んだという報せが…! 
佐古田の死を大勢の人間が喜んでいる…恐ろしさと同時に奇妙な感覚を味わう月。 
そんな折、総一郎が10年前に逮捕した犯人が、仮出所中に警察官から銃を奪って民家に立てこもり、総一郎が人質の身代わりとなるという事件が発生する。 
父のピンチを救うため、捨てるつもりだったデスノートに頼ることになる月。 
父の命は救ったものの罪悪感にさいなまれる月の前に、デスノートの持ち主である死神・リューク(福島潤)が現れる。 
「このノートを使うも使わないもお前次第だ。お前の欲は何だ?夜神月」 
それから一か月後。月はデスノートの力で凶悪犯を殺害し続け、ネット上で“キラ"と呼ばれる英雄となっていた。 
状況を重く見たICPO(国際刑事警察機構)からの依頼で、本名も正体も謎に包まれた名探偵・L(山﨑賢人)が来日。総一郎たちと協力して捜査に当たることになる。こうして月と名探偵Lの壮絶な死闘が、始まる。
「デスノート」のドラマ化。
ドラマでの月は、普通の大学生だが母を殺され、母を殺した犯人を捕まえられなかった警察に失望した普通の若者がデスノートの魔力に引っ張られて徐々に独善的な正義に暴走するまでの、苦悩や狂気を窪田正孝が鬼気迫る熱演で演じているので、より共感出来るキャラクターになっている。月と名探偵Lの知能戦が、月が名探偵Lに追い詰められる中で徐々に知能を発揮する駆け引きが、よりスリリングなサスペンスを増している。
優希美青が演じるニアは、狂暴なメロと二重人格という役所で、より月とのバトルがスリリングになるキャラクターになっている。
原作コミックから大幅に改変された名探偵Lは、これじゃない感があり残念。
サスペンスドラマに成功している「デスノート」ドラマ版。
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