moonriver

アルジャーノンに花束をのmoonriverのネタバレレビュー・内容・結末

アルジャーノンに花束を(2015年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

いしだ壱成が知的障がいの子のパパ役してるとちょっと泣ける…


──知性に囚われ、愛を忘れた人間に真心を。

野島伸司✗アルジャーノンに花束を って感じだったなぁ。物語は原作通りではないけど、野島伸司の原作の捉え方を知れたり、プラスαで、いままでの(特に90年代辺りの)野島伸司ドラマのテーマの集大成のような感じだった。

このドラマは、花束を"真心"として特に象徴していて、よりわかりやすくなっていた気がする。

〈表題に込められた作者の意図〉
主人公はネズミのアルジャーノンではなく、人間の咲人なのに表題には『アルジャーノンに花束を』。。主人公は最終的に元に戻ってしまうのですが、真心を取り戻した(元々あった真心は消えていなかった)ことを表していたりするのかなって…咲人はアルジャーノンに、読者・鑑賞者は大切な誰かに、その花束(=真心)を捧げるという意味で。
特に原作だと、ドラマよりも主人公が孤独になっているので、最終的に元に戻った主人公が、誰かを大切に思う気持ちが戻ったことを、最後の主人公の手記で象徴しているのよね…アルジャーノンに花束を。
moonriver

moonriver