一人ひとりのキャラクターが愛おしい。
婚活コラムを頑張る不器用なさやかも、真っ直ぐな柏木王子も。
そして何よりも、宇佐美編集長。
仕事や部下への愛情に心動かされた。本当は臆病なのに、力強くあろうとする彼。
「大切なのは、どんな選択をするかではなく、自分が選択した人生を強く生きることだ。」
「人を幸せにする力は、いくつになっても、価値を失わない。」
ただ表面的に発せられた言葉じゃなくて、それらが彼の生き方に裏付けられているからこそ響くのだと思った。
彼の部屋を見て、確信した。彼も、己と戦っている。そして、部下を幸せにするために懸命だった。
やっぱり一生懸命であることは誰かに伝わるし、人の心を動かす原点はいつもそこにあるのだと思わされた。
「サバイバルウエディング」って、一見、“結婚することが目的”のように聞こえなくもなかった。最初はそうだったけど、最終的には“結婚がひとつの大切な過程”になっていることに気づいた。
不器用でも一生懸命生きよう。きっと、何かが実る。