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深夜食堂のnoritakamのレビュー・感想・評価

深夜食堂(2009年製作のドラマ)
4.0
最好映画。 184 「深夜食堂 バターライス」 2009年。
たまたま観た「バターライス」の回のおかげで、シリーズ全部観てしまいました。24時から開店する「めしや」に集う人たちの悲喜交交。ある日現れた料理評論家がバターライスだけを食べに3ヶ月通い続け、ついにその理由を明かされた時のしみじみとした悲哀。岩松了さんのいけすかない評論家っぷりと、流しのゴローさんを演じたあがた森魚さんの、ものすごい存在感。「函館の女」を歌うゴローさん、沁みます。この二人が邂逅して一緒にバターライスを食べるショットが素晴らしすぎです。絶妙なタイミングとやりとりの中にそれまでの話が全部盛り込まれていて泣けます。脚本は和田清人さん。演出は登坂琢磨さん。 2009年から続く「深夜食堂」は存在は知っていましたが、心地よい時間を過ごせる良いドラマと映画だということを改めて知りました。松岡錠司さんの作った世界観を様々な方が映像化していて、見応えはたっぷりです。最新作は2019年のNetflixのシリーズ。年々進化していて、オープニングの新宿大ガードからの眺めもこの10年で変わっていますし、主演の小林薫さんの風貌も変わってます。細やかな変化はあるんですが、丁寧な描写に感嘆します。でも、必ずここに帰ってきた感のあるアングルと音楽が、また観てしまう要因の一つつだとわかりました。定番というか、安心感というか。それぞれのシリーズにトピックはあるんですが、どこから観ても面白いのではないかと思います。未見の方はぜひ。

https://www.imdb.com/title/tt1882928/
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