kkkのk太郎

深夜食堂のkkkのk太郎のネタバレレビュー・内容・結末

深夜食堂(2009年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

大人気ドラマ『深夜食堂』のシーズン1。
眠らない街・新宿を舞台に、深夜だけ営業をする不思議な飯屋、通称「深夜食堂」に集う人々の人間模様を描いた人情ドラマ。

ヤクザの常連客、剣崎を演じるのは『着信アリ』『クローズZERO』シリーズの松重豊。
和服姿の謎の男、片桐を演じるのは『THE 有頂天ホテル』『ゆれる』のオダギリジョー。

1話30分の連続ドラマ。
小さな食堂に集う人々の日常の出来事を切り取るという、小さなスケールのドラマなのでこのショートなランタイムがピッタリ。しかも全10話なので凄く見易い。

小林薫さんが主演という渋すぎるキャスティング。
そのほかの主要キャストも、特別出演的なオダギリジョーを除いてはかなり地味目。
田中圭だけが、流行りのキャスティングって感じかな?1話だけの登場だったけど。

ロケはほとんど行われず、撮影の大部分は「めしや」の店内。

キャストやロケ地のことを考えると、正直かなりの低予算ドラマなのでは?

初めのうちはいかにも低予算ドラマといった感じの地味なルックと話の展開にイマイチ乗れず、ただなんとなく観ていたのだが、4話あたりからはどんどん引き込まれていき、最後の方はかなり熱中!

今時流行らないような人情物語のドラマな訳ですが、一話一話がよく出来ているんですよ〜。
ドラマでこんなに泣けたのは久しぶりかも…😭
都会の片隅で生きる孤独な人々を優しい目線で描き出す、その着眼点と語り口にホロっとさせられます。

個人的なお気に入りは第4話のポテサラ、第5話のバターライス、第6話のカツ丼かな?
ベタすぎる人情話なんですが、それが堪らない!すげえ泣きました😢

海外ドラマのような派手なドラマも良いですが、やっぱり日本人には浪花節です!
そりゃ人気も出るわ!

アジア各国でリメイクされるという異色の作品。
こういう人情話は、アジアの人々には共通して受け入れられるんですね。
もっとこういうくたびれた大人が楽しめる路線の作品が増えると、日本の映画やドラマが世界的に盛り上がる、かも。

自分も「めしや」に行ってみたい!そう思わせてくれる作品。
続きが気になる!っていうタイプの作品ではないですが、とにかくリラックス出来るドラマなので、シーズン2も楽しみです!
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